利用の手引き

熊本大学・遺伝子実験施設

熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2001年 7月30日 更新

【2】主な機器の紹介

[2.1]DNA シークエンサー(ALFexpress)

ALF Express photo 1
ALF Express photo 2
設置場所:
機器分析室(502)
品  名:
DNA シークエンサー ALFexpress ツインシステム
ファルマシアバイオテク(株) (スウェーデン)

性  能:
    (1)ALFexpress は、1種類の蛍光色素(Cy-5)を用いて標識を行うため、色素間の補正のない生データ を確認できます。
    (2)温水循環によるゲルの温度制御が可能であるため、再現性および温度均一性の高い電気泳動が可能 であり、泳動時の歪みを抑えることができます。
    (3)コンピューターによる多処理(マルチタスク操作)が可能であるため、泳動中にも解析ができます。 また2台のシークエンサーを各々独立して制御できるため、同時または泳動開始時間に差が生じても時間の無駄がなく、効率の高い実験が可能です。
    (4)1台に10サンプル、2台で20サンプル同時に泳動することが可能です。
    (5)1時間当たりに決定可能な塩基配列が225baseと多く、300 ベースのシークエンスを80分(ショートプレート使用)で、700ベースのシークエンスを 8時間(スタンダードプレート)で解析することが出来ます。


利用者負担金:
シーケンサー本体の使用料金は取りません。その代わり、シーケンスゲルを作製するために、遺伝 子実験施設で購入している「Long Ranger gelsolution(タカラ、F0611)」を使用する場合は、使用記録 ノートの該当欄に使用量(ml)を記入し、1ml あたり100円を試薬代として集めることにしました。 「ALFexpress」のプロトコールでは、ゲル1枚につき「Long Ranger」を約9ml 使用しますので、試薬 代は900円になります。もちろん、遺伝子実験施設の「Long Ranger」を使わない場合、試薬代は無料です。 なお、これまで、試薬調製室の試薬棚に保管していた「Long Ranger gelsolution 」は、機器分析室 (502)内の「ALFexpress」と「ABI PRISM 7700」の間にある試薬棚に移しました。 最近の傾向として、 ゲルを作製する必要がないキャピラリーシーケンサーに人気が集まり、「ALFexpress」や「LI-COR, 4200」を使用する人はあまりいません。しかしながら、キャピラリーシーケンサーと比較した場合、これらのシーケンサーには下記メリットがあります。是非ご利用下さい。

・正確に読める。
・長く読める。
・安く読める。(サンプルが多い場合)


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