利用の手引き

熊本大学・遺伝子実験施設

熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2001年 7月30日 更新

2004年 4月28日 HP更新

【2】主な機器の紹介

[2.17]DNA 合成装置

(一般利用は終了いたしました) Oligo1000 image
設置場所:
細胞分離室〈605)
品  名:
DNA 合成装置 Oligo 1000
ベックマン (米国)
性  能:
 合成スケールは 30, 200, 1000 nmol の 3 種類から選択できます。30 nmol カラム、合成プログラムBeckman の場合、1 サイクル 3.8 分で合成できます( 20 mer で 1 時間 20 分)。合成後の後処理は、クリベージ(室温、5 分)およびデプロテクション( 65 ℃、5 分)で終了します。収率モニター、空ボトル検知モニター、流速モニター等多数のモニターにより、合成工程を監視し、合成の失敗を防ぐことができます。
利用者負担金の算出根拠:
 合成に必要な試薬量は、カラムサイズ、合成プログラム及び合成DNA のサイズによって決まります。必要な試薬は、
反応カラム(30 nmol; \2,000、200 nmol; \2,300、1000 nmol; \3,800)、
アミダイト試薬(0.5 g; \10,000)、オキシダイザー(\10,000)、
デブロッカー(\8,000)、Cap 1(\7,000)、Cap 2(\7,000)、
アクチベーター(\20,000)、アセトニトリル(4 L x 4; \90,000)
およびクリベージ試薬(40 ml; \35,000)で、それぞれ単品で購入できますが、遺伝子実験施設で一括して注文、購入、管理することにします。デモンストレーション期間中に、各試薬の消費量から合成コストを計算しました。その結果、次表の式に従って利用者負担金を算出することにしました。ただし、この式は、平成7年8月現在の試薬価格(上記)に基づくもので、今後改訂される可能性があります。
 また、2種類ある合成プログラムのうち、FAST プログラムを用いると、1 サイクル 2 分で合成できます(20 mer で 40 分)が、Beckman プログラムと比べて試薬の消費量が1.5 倍になります。

利用者負担金

  例:30 nmol カラム、合成プログラム Beckman、20 mer の場合
     利用者負担金 = \2,000 + \200 x 20 = \6,000

合成受託サービスについて:
 熊本大学遺伝子実験施設では、スタッフの数が少なく、DNA の合成受託サービスまで行なうことはできません。DNA 合成装置 Oligo 1000 を用いて、利用者に自分で合成してもらうことになります。ただし、企業における合成受託サービスの価格はどんどん下がってきており、本機器の利用者負担金よりも安い値段で入手できるところもあります。利用者は、その点を認識したうえで使用して下さい。


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熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:WWW@gtc.medic.kumamoto-u.ac.jp