利用の手引き

熊本大学・遺伝子実験施設

熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2004年 9月 2日 更新

【2】主な機器の紹介

[2.3]キャピラリーシークエンサー

設置場所:機器分析室(502)
品  名:ABI PRISM 310
     アプライド・バイオシステムズ(米国)
性  能:
  ショートキャピラリー(1サンプル約1時間)で300ベース前後、ロングキャピラリー(1サン プル約3時間)で500ベース前後読めます。ゲルを作製する必要がありませんので、少ないサンプル でも気兼ねなしに泳動出来ます。
 4種類の蛍光色素で標識されたサンプルが、1本のキャピラリーの中 を同時に泳動する訳ですが、 同じ長さのDNAでも結合している色素によって泳動速度が異なります。そこで標準サンプルの泳動結 果に基づいてコンピューターで補正処理した結果が表示されます。生データで比較することは出来ません。

利用者負担金:
  平成16年 9月30日まで
      1サンプルあたり ショートキャピラリー 250円
               ロングキャピラリー  300円

  平成16年10月 1日から
      1サンプルあたり ショートキャピラリー 300円
               ロングキャピラリー  350円

☆☆☆ キャピラリーシーケンサーを使用する際のルール ☆☆☆
  1. 利用者負担金として、1サンプルあたりショートキャピラリーは200円、ロングキャピラリーは 250円集めることにします。使用記録の記入は、確実に行って下さい。
  2. 使用希望者は「予約」用のカレンダーに、時間・名前・及び内線番号を記入して下さい。もちろん、 遺伝子実験施設利用者登録をしていることが前提になります。
  3. キャピラリーシーケンサー3台のうち、1号機と3号機をショートキャピラリー専用機、2号機を ロングキャピラリー専用機とします。ポリマーはシーケンス用(POP6)を使用します。フラグメント解析用(POP4)は、購入していません。
  4. 1サンプル泳動するために必要な時間は、ショートキャピラリーが約1時間なのに対して、ロング キャピラリーの方は約3時間かかります。そこで、1回の予約で流せるサンプル数(上限)は、ショートキャピラリーに関しては24サンプル、ロングキャピラリーに関しては8サンプルとします。
  5. ポリマーの充填やキャピラリーの交換など、機械の基本的なメンテナンスは遺伝子実験施設スタッフが担当します。週1回のペースです。
  6. バッファー交換については、2日に1回が基本ですので、使用状況に応じて、自分で交換して下さい。その場合、メンテナンスノートのチェックをお願いします。ポリマーの充填やキャピラリーの交換についても、使用状況に応じて、利用者の方が行っても構いません。ただしポリマーの充填を行う場合、単にシリンジ内にポリマーを追加する方法ではなく、必ず「操作ガイド」の1-20~26ページに記載されている方法で行って下さい。
  7. Template Suppression Reagent (TSR)、バッファー及びポリマーは、機器分析室内の冷蔵ショーケースに入っていますので、自由にご使用下さい。サンプルチューブ、セプタ、バイアル及びキャピラリー等は、シーケンサーの下の引出しなどに入れていますので、自由にご使用下さい。在庫が少なくなったら、遺伝子実験施設スタッフにご連絡下さい。
  8. 泳動終了後のサンプルが必要か不要かを示すプレートを作成しました。必要な場合、次に泳動する 人はアルミホイルで遮光し、機器分析室内の冷蔵ショーケースのPCR産物置き場に置いて下さい。
  9. 使用方法が分からない場合、何かトラブルが発生した場合は、遺伝子実験施設スタッフまでご連絡下さい。
  10. 予約を入れ、実際に泳動しているのに、使用記録を書かない人がいます。気付いた場合は注意していますが、改善されない場合、『ルール違反者の処置方法についての申合せ』を適用します。


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熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:WWW@gtc.medic.kumamoto-u.ac.jp