=== 第62回遺伝子技術講習会 ===

主 催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
共 催:拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス
    研究・教育システムの構築」
テーマ:「蛍光タンパク質イメージング
           〜細胞から個体まで〜」
日 時:11月14日(月) 15:00〜17:00
場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
    6階・講義室(602)
講 師:筑波大学 大学院人間総合科学研究科
    分子薬理学 講師   三輪 佳宏 先生
内 容:
第1部 15:00〜15:50 「新しい蛍光タンパク質達を使いこなそう!」
 蛍光タンパク質GFPが、汎用されるようになって10年が経過し、すでに100種 類を超える蛍光タンパク質が存在する。またそれにともなって、蛍光タンパク質の応 用法についても、次々と新しい方法が開発されている。しかしながら新しい蛍光タン パク質を使いこなそうとする時、蛍光を検出するための顕微鏡やフローサイトメータ ーといった装置には様々な制約があり、部品も高額なものも多く、一般になじみが少 ないためにおいそれとは手が出し難い、という研究者も多いのではないかと思われ る。そこで、このセミナーでは、「実際に使いこなす」ことに主眼をおいて、蛍光タ ンパク質にあまり馴染みのない方 でもわかるように、技術的な側面を紹介する。   参考) 三輪佳宏, 田中順子, 藤村浩史, 川澄涼子
     「蛍光タンパク質を用いたマルチカラーフローサイトメトリー」
      生化学, 77, 1204-1208, 2005

第2部 16:00〜17:00 「デグラトンプローブを用いたバイオイメージン グ」
 私達はいくつかの結果から、「単独の状態では迅速に分解されるが、特定の分子と相互作用により分解を受けなくなる」という性質を獲得させた変異タンパク質をデグ ラトンタグ、このデグラトンタグを蛍光タンパク質などと融合させたものをデグラト ンプローブと呼ぶことにした。このプローブを用いると、生きたままの細胞中で特定 の分子やタンパク質間相互作用を検出することが可能になる。またこの技術は、動物 個体にも応用が可能であり、私達は生きたままのトランスジェニックマウスを用いた in vivoバイオイメージングによる解析を進めている。本発表では、デグラトンプロ ーブを実際に使った例を紹介するとともに、in vivoイメージングの将来像について 議論を行いたい。

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熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:WWW@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp