『平成16年度 理科教員のための組換えDNA実験教育研修会』
フォローアップアンケート


受講生19名中14名から回答をいただきました。ありがとうございました。

[問1]研修内容について、あてはまるものに○を付けて下さい。
(1) 講議「DNAと仲良くなろう!」
  大変良かった(8) 良かった(3) 普通(2) 良くなかった(0) 受講なし(1)
コメント:基本的なことを丁寧にされていて生物以外の先生にも分かりやすかったと思います。

(2) 講義「LMO(Living Modified Organism)のABC」
  大変良かった(7) 良かった(3) 普通(2) 良くなかった(0) 受講なし(1)
コメント:このような内容は初めて説明を受けました。これからの取り組みの中で注意していきたい。

(3) 講議「遺伝子組換え作物・食品の現状について」
  大変良かった(11) 良かった(2) 普通(0) 良くなかった(0) 受講なし(1)
コメント:「安全性」これを確立することの難しさが良く分かりました。

(4) 講議と実習「DNAのエタノール沈澱」
  大変良かった(11) 良かった(2) 普通(0) 良くなかった(0) 受講なし(1)

(5) 講義と実習「大腸菌の形質転換」
  大変良かった(11) 良かった(2) 普通(0) 良くなかった(0) 受講なし(1)
コメント:思った以上に簡単であることに驚きました。また、遺伝子組み込みの仕組みについても
     理解を深められました。

(6) 講義と実習「大腸菌のコロニー観察」
  大変良かった(10) 良かった(4) 普通(0) 良くなかった(0)

(7) 講義「病気と遺伝子」
  大変良かった(10) 良かった(2) 普通(1) 良くなかった(0) 受講なし(1)
コメント:改めて遺伝子の分野が私たちにとって身近かつ重要であるものな
     のかを痛感させられました。

(8) 講義「遺伝性疾患の診断と治療 〜FAPを中心として〜」
  大変良かった(10) 良かった(2) 普通(1) 良くなかった(0) 受講なし(1)
コメント:**(7)に同じ。**

(9) 講議「本能行動の分子生物学-体内時計と睡眠の遺伝子-」
  大変良かった(9) 良かった(5) 普通(0) 良くなかった(0)
コメント:「納得!」という感じでした。早速、先生の著書を買いました。

(10)講義「教育現場への遺伝子実験導入について」
  大変良かった(11) 良かった(2) 普通(1) 良くなかった(0)
コメント:同じ高校の先生が実践されていることに驚きかつ私にもできると
     確信できました。

(11)講義と実習「PCR(Polymerase Chain Reaction)」
  大変良かった(11) 良かった(2) 普通(1) 良くなかった(0)
コメント:PCR、本でしか読んだことのなかったもの、それを利用できただけ
     でも感激でした。また、実習中の喜美先生の説明のお蔭でその原理
     や活用の仕方について理解を深められました。Primer選択の説明
     などの時間がなかった。DNA複製の基本なのでもう少しゆっくり
     考える時間が欲しい。

(12)講義と実習「PCR産物の電気泳動」
  大変良かった(11) 良かった(3) 普通(0) 良くなかった(0)
コメント:紫外線を当ててオレンジに見えるところを実際に観察するのがいい。

(13)講議と実習「電気泳動結果の写真撮影」
  大変良かった(10) 良かった(3) 普通(1) 良くなかった(0)

(14)実習のまとめ
  大変良かった(7) 良かった(6) 普通(1) 良くなかった(0)

(15)グループ討論「先端生命科学の教育現場への導入 〜その光と影〜」
  大変良かった(13) 良かった(1) 普通(0) 良くなかった(0)
コメント:改めて考えさせられた。そして考えなければならないと思いました。

(16)総合討論と質疑応答
  大変良かった(6) 良かった(4) 普通(1) 良くなかった(0) 解答無し(3)

[問2]事前配付した資料(テキスト及び実習の手引き)についてどう思われましたか?
  大変良かった(9) 良かった(4) 普通(1) 良くなかった(0)
理由:(大変良かった)
・ 要点がまとめてあり、詳しい資料も添えてある。
・ ある程度どのようなことをするのか知ることができて助かった。
・ 事前に分からないことを調べたりできたので事前配布は良かった。
・ 事前配布されたことで当日の講義の理解度が上がった。また、要点がまとまっていたため、
 講義のメモも取りやすかった。
・ 細かい点まで気が配られていて大変良かった。
・ 明確な目的意識を持って取り組めた。
・ 少しだけでも学習できるから。
・ 予習できるし、あらかじめどんな内容を学習するのかが分かって、心の準備もできた。
(良かった)
・ 実習の時に講師の先生がテキストを上手に使って教えてくれて分かりやすかった。
 講師の講演について読んできたがどれも素晴らしい講演だったのに、私の知識の
 無さに、もっと勉強して参加すれば良かったと思った。是非1ヶ月前くらいにでも
 講演ごとに参考文献を教えてくれるとありがたい。できればパワーポイントをプリント
 にしてくれるとグラフなどがわかりやすい。
・ 事前に資料に目を通すことができて良かった。
・ 理解しやすく作成されていた。
・ 講義内容について事前に知ることができたから。
 (普通) 
   記入無し。 

    

[問3]研修期間について、お尋ねします。
(1) 開催時期はいつが適当でしょうか? ひとつお選び下さい。
  (a) 夏休み期間中(13) (b) 冬休み期間中(0) (c) 春休み期間中(0) (d) その他(1)
理由:(夏休み期間中)
・ 時間的に都合が良い。
・ 出張や研修では経費削減のためなかなか許可が下りません。夏休み中のお盆近くだと、研修が許可されない場合でも、年休をとって参加することができます。冬休みは受験前で、春休みは新年度の準備で、研修に参加することを言い出しにくく休みづらいです。
・ ゆとりがあり、じっくり参加できる。
・ 今回行われた日程が都合がつきやすいと思う。
・ 時間的に一番余裕がある時期なので。
・ 3日以上の研修を受けるとなるとこの時期がもっとも良いように思います。
・ 他の期間は学校の事務整理などに休みの大半が必要で時間がとれない。
・ それ以外は現場を離れられないと思う。
・ 一番休みが取りやすい。夏休み以外はなかなか3日連続で休みが取りにくい。
・ 自己研修が取れるのは今の学校の実状からしてこの時期しかない。
(その他)
・ このような機会があるならいつでも参加したい。

(2)今年度は3日間研修を行ないました。長さについてどう思われましたか?
  (a) 長すぎる(0) (b) 適当である(13) (c) 短すぎる(1+0.5) (d) その他(0)
※「適当である」に○してた人が「短すぎる」にも△を付けていたので○を1とし、
  △を0.5とカウントしました。
理由:(適当である)
・ 3日間で充実していたと思う。2日だと物足りなく感じる。個人的にはもっと聞きたい話などありますが、これ以上長いと学校側に許可してもらうのが難しくなるという心配もあります。お盆前で学校の課外もない日程だったので良かった。
・ 理論敵部分と実習、両方やるには3日間は必要だと思います。
・ 内容が充実していたのでこれより短いと無理があるのではと思う。また、3日より長くなると都合がつきにくくなるのでは。
・ 充分満足できる内容だった。もっともっと知りたい事があったけど、長すぎても消化不良になっていたと思います。
・ 一連の流れを理解しながら実習を行うには今回のタイムスケジュールくらいが適当だと感じた。
・ もう少し学びたい気もするが、多分現場からそれ以上は離れられないと思う。
・ 内容が濃かったので3日必要だと思う。
・ とても充実した3日間でした。
 (短すぎる)

・ 3日間でさまざまなことを学ばせていただきました。正直なところもっと講義
 をじっくり受けられたらと思います。
・ 1週間(5日間)でもいいかなと思う。タンパク除去からシークエンスまで
 できればいいのですが。

[問4]対象者について、お尋ねします。
(1)今年度の参加者は19名でした。人数についてどう思われましたか?
(a) 多すぎる(0) (b) 適当である(14) (c) 少なすぎる(0) (d) その他(0)
理由:(適当である)
・ 講師の先生方に十分な指導を受けることができました。
・ 班に分かれて実験したりするときも4人に1人の講師の先生がついて下さって質問もしやすく分かりやすかった。
・ 一班の人数、班の数ともに今回くらいの人数か、増えてもあと少しくらいが、じっくり参加できるのではと思います。
・ 実習をするに当たり適当な人数だったと思う。
・ 講演はどれも興味深く素晴らしかったのでもっと多くの人たちが聞く機会があれば良いと思いました。しかし19名だったのでメンバーの方々とより深くかかわりが持てたので良かったと思う。
・ 実習内容をこなすには4名体制の班体制が良いと感じた。また5班くらいが機器等の待ち時間が少なくて良いと感じた。
・ 諸活動や意見交換がしやすい人数でした。
・ 多過ぎれば実験ができなくなるので。
・ 参加した先生方から学ぶことも多くありました。また、高校の先生方など、情報の交換もできました。

(2)理科教員だけでなく、生徒も対象にした方が良いという意見があります。
   生徒を対象とすることについてどう思われますか?
   (a) 賛成(5) (b) 反対(5) (c) どちらでも良い(3) (d) その他(1)
理由:
(賛成)
・ 学校で実験を行うことは困難である。
・ 賛成だが、生徒と教員を一緒にすると人数が増えすぎるので、参加した教員も今度は助手にまわるなどして工夫するなら生徒にもとてもいい経験になると思うので参加させてあげたいと思う。
・ 興味のある生徒にとってはすごく刺激になると思います。高校生対象にすれば実験の意味も理解できると思います。
・ 是非子供たちにも受けさせたいと思います。高校ではできることに限りがあるのでとても良い経験になるはずです。
・ 本当に学びたいと思っている子には門戸を広げたらと思う。
(反対)
・ このような場を通して先生同士の交流が必要だと感じました。
・ 生徒を対象にしたものをやるには別にやったほうが良いと思います。同じ立場の者同士の意見交換の場という意味も多いかと思います。
・ 高校生の実態は分かりませんが、中学生の段階では基本的知識がまだ不足しているので、無理だと思います。命やその尊厳にかかわる大切な内容だからこそ段階を追った丁寧な指導が必要だと考えます。
(どちらでも良い)
・ 理科教員と生徒の研修を別にしてやると良いと思います。倫理的な問題や実験の理論などを高校生に分かりやすくステップを踏んでやっていけば生徒にとって貴重な体験になると思います。もし、教員と生徒の研修を同時にすれば教員側は物足りなく感じ、出井とは難しく感じるかもしれません。
・ DNAの基礎事項の学習からはじめる必要があると思う。実際に学校でのDNAの授業を受けている生徒は一部なので、興味・関心を深めるというレベルでの研修がいいのではと思う。
・ 生徒が内容や目的を理解できるなら可。基本的には教職員のみが良いと思う。
(その他)
・ 生徒と先生と別な時期に分けたほうが良いのではと思います。一緒にすると人数が多くなってしまうのではないかと思います。準備されるスタッフの方は大変かなと思います。

[問5]研修全体について、ご意見、ご感想などありましたらお書き下さい。
・ 3日間大変有意義な研修を受けることができました。関係の諸先生方に深く感謝いたします。
・ 一貫したスタッフの皆様の親切な心配り、充実した内容の講演と実習を準備して下さったことに感謝しています。この研修に参加して初めて、遺伝病の遺伝子を私も持っている、他人事ではないと心に留めて授業していきたいと思いました。出生前診断についての討論では、遺伝子組換え実験という意外にシンプルな実験をした後でこの技術で生物改変ができる今、どう使うのが良いか考えさせられました。そしてこの研修を受けるまで、この問題について考えもしなかったことに気づきました。市民として必要な遺伝教育をしていきたいと思っています。ありがとうございました。
・ 本当に基礎的な知識のない者に、やさしく指導して下さり、感謝いたします。私にとって貴重な体験、学びとなりました。いただいた資料や本などを見て、学習し始めました。
・ 大変勉強になりました。ありがとうございました。
・ 大変有意義な3日間でした。一番気になることは遺伝子治療です。もっといろいろな方の意見が聞きたかったです。実際に遺伝子組換を自分の手で行えたことに感動しました。
・ 講義や実習とともに楽しく過ごすことができました。特に実験により先端生命科学に触れ、講義によりこれらの分野の近況や今後の流れが把握でき、また課題点についてのブレストーミングなど等により普段考えることのない生命科学の一面を整理することができた。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
・ 県外からの参加にもかかわらず快く受講を認めていただき、ありがとうございました。すべての内容が私の予想を超えたものであり、充実した3日間を過ごすことができました。早速学んだことを授業などを通して生徒に還元していきたいと思います。本当にありがとうございました。実習では各班に講師の先生がついて下さり、実習にかかわる諸事項について分かりやすく1つ1つ説明いただいた上に、私たちのどんな質問にも丁寧に答えていただけた。このことは改めて振り返ってみて本当に良かったと思います。単に手法を学ぶにとどまらず、もっと深いところで理解することができました。そのお蔭で充実した実習になったのは間違いありません。本当に、荒木喜美先生、ありがとうございました。非常に図々しいとは承知の上ではありますが、県外からも参加ができたらいいのにと思います。私の知人(宮崎・福岡の理科教員)のなかにも熱心な方々がいらっしゃるので、私の経験を話せばきっと参加すると思います。より多くの理科教員が参加することで遺伝子にかかわる分野に関する指導がより充実したものになり・・・などとつい考えてしまいます。私自身もまた参加したいと強く思っております。
・ 実験等お忙しい中、3日間大変お世話になりました。とても楽しく研修を受けることができました。来年の研修も楽しみにしています。ありがとうございました。
・ 大変良い雰囲気の研修会でした。
・ 学びたいという気持ちだけで知識が全然不足していたことを痛切に思いました。学ぶことの楽しさを思い出しました。
・ 遺伝子組換えについて大変多くのことが学べるいい機会でした。スタッフの方にはいろいろと大変お世話になりました。ありがとうございました。
・ とても充実した楽しい研修でした。なかなか聴く機会のない先生方の講義はもちろん、実験もとても勉強になりました。ありがとうございました。
・実験では目立つ失敗をしてしまったが、非常に楽しい経験をさせて頂いて感謝しています。早く(忘れないうちに)生徒へこの知識を還元できればと思います。PIKARIキットの販売について心待ちにしています。3日間ありがとうございました。

===アンケートご協力ありがとうございました。===


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  遺伝子実験施設ホームページ
熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設,
E-mail: www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp