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遺伝子って何だろう?
 生物の体は、何兆という細胞からできています。そんなに多くの細胞がどうやってできたのでしょうか? 生命の始まりは、「受精卵」というひとつの細胞です。この「受精卵」が分裂を繰り返し、多くの細胞になっていき、生物の体が出来上がります。遺伝子はこの過程で非常に重要な役割を持っています。遺伝子は生物とどのような関わりを持っているのでしょうか? まず、


遺伝子が存在する場所から考えてみましょう。


そのためにまず受精卵について少し説明します。

 お母さんの卵とお父さんの精子が一緒になって受精卵ができます。遺伝子のもつ「遺伝情報」は卵と精子それぞれから運ばれます。

*子供がお母さんやお父さんに似るのは、両親からの「遺伝情報」をもとに個体ができるからです。その卵と精子は図で書くと右下の図のようになります。

  
卵:細胞質と核
精子:核
から構成されていることがわかります。


両者から「遺伝情報」がくるということは、「遺伝情報」を持つ遺伝子は一体どこにあるんでしょうか?

両者とも「遺伝情報」を持つということは両者が共通にもっているものの中に遺伝子は存在するはずだから...
(お父さんからの「遺伝情報」とお母さんからの「遺伝情報」の両方を子供が受け継ぐためには、両者からの「遺伝情報」が「受精卵」に伝えられる必要がありますよね。)


したがって、核の中に遺伝子は存在することになる! ...ということになりますよね。

次に、遺伝子は細胞が分裂する過程でどうなるのか?について考えてみましょう。

遺伝子がもっている「遺伝情報」は、全ての細胞に伝えられるのでしょうか?
こんな実験があります。

カエルの表皮細胞の核を、核の無い「受精卵」に入れると完全なカエルを作り出すことができます。


...そうです「遺伝情報」は皮膚の細胞(表皮細胞)にもちゃんと伝えられているのです。よって


遺伝子は全ての細胞に伝えられます!


分裂した細胞は、やがてそれぞれの役割をもつようになります。そして、何兆という細胞が集まって生物の体を構成し、また、生きるための機能を果たすようになります。




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