******** GTC On Line News No.398*******
      2003年 5月27日
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=== プログラム変更・ABI PRISM 7700 使用説明会 ===

 生命資源研究・支援センター バイオ情報分野の荒木です。何度もお騒がせして申 し訳ありません。「ABI PRISM 7700 使用説明会」の参加希望者が、既に20名を越 えました。当初予定していたスタイルでは、10名程度が限度ですので、メーカーと 相談してプログラムを大幅に見直すことにしました。まず、機械を機器分析室(50 2)から講義室(602)へ移設します。2時間の予定だった使用説明会を、リアル タイムPCRの原理及びアプリケーションの紹介を行うパート1と、「ABI PRISM 7700」の使用方法の説明を行うパート2のふたつに分け、それぞれ90分ずつ、合計 3時間にします。部屋が広くなりましたので、人数制限は行いません。事前申込は不 要です。多数の皆様の参加を歓迎いたします。

===== ABI PRISM 7700 使用説明会 =====

機 器:ABI PRISM 7700
   [アプライド・バイオシステムズ・ジャパン]
日 時:2003年 6月 5日(木) 14:00〜17:00
  パート1  14:00〜15:30
  パート2  15:30〜17:00
場 所:遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
説明担当者:勝本 博 氏
   アプライド・バイオシステムズ・ジャパン
内 容:
 遺伝子実験施設・5階・機器分析室(502)に設置している「ABI PRISM 7700」 は、出発物質の定量を可能にしたリアルタイムPCR産物分析装置です。PCR産物 を検出する手段として一般的に行われている方法は、アガロースゲルやアクリルアミ ドゲルを用いて電気泳動を行い、エチジウムブロマイド(EtBr)などで染色し、 ポラロイドカメラで写真撮影を行うという方法です。この方法は、PCR産物の大き さを調べるという定性的な実験として大変重要なのですが、定量的なデータを得るこ とは出来ません。また、PCR反応中にラジオアイソトープや蛍光色素を取り込ませ ることにより、得られた PCR 産物を直接定量する方法もありますが、このようなエ ンドポイント解析では、 PCR産物の量は定量出来ますがスタート時のサンプルの 量を正確に決定することは不可能です。ABI PRISM 7700 は、このようなPCR法の 欠点を補うために、リアルタイム解析というシステムを導入しています。この方法 は、PCRの各サイクル毎に産生される活性化蛍光色素の量をリアルタイムで検出す ることにより、10の5乗以上のダイナミックレンジで出発物質の定量を可能にしまし た。
 今回は、リアルタイムPCRであるTaqMan PCRの原理及び下記新商品の紹介(パート 1)と、「ABI PRISM 7700」の使用方法の説明(パート2)を行います。

・Gene Expression assay
・SNP Genotyping assay
・Genomic Assay(Assays-on-DemandおよびAssays-by-Design)
  Assays-on-Demand:パブリックおよびセレラジェノミクスのデータベース
            を使用 し、バイオインフォマティクスを駆使してデザ
            インされたレディメイドアッセイ
  Assays-by-Design:お客様よりいただきました配列情報をもとにprimer
            probeをデザインするオーダーメイドアッセイ


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<GTC On Line News-351-400>


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp