******** GTC On Line News No.497*******
2004年 3月30日
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===== シーケンス受託事業開始のお知らせ =====
 遺伝子実験施設では、平成16年4月から『シーケンス受託』事業を開始します。 当面は学内限定のサービスです。多数の皆様の御利用をお待ちしています。

<概要>
 DNAの塩基配列に関する『シーケンス受託』事業です。A・B2種類のコースがあ り、シーケンス反応、電気泳動および解析結果の出力を行います。Aコースはキャピ ラリー式シーケンサーを用い、短時間で結果が出ますが割高です。Bコースは板ガラ ス式シーケンサーを用い、低コストでより正確に読めますが、結果が出るまでに時間 がかかります。目的に応じてお選び下さい。

<利用方法およびサービス内容>
(1)依頼者は、「シーケンス解析申込書」に必要事項を記入し、テンプレートにな るプラスミドDNA(Aコース:500ng、Bコース:4μg以上)またはPCR産物(Aコー ス:100ng、Bコース:1μg以上)と共に提出して下さい。GTCのプライマーリスト (シーケンス用) [http://gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp/info/joho/seqprimer.html]に載っていない プライマーを使用する場合は、プライマー(10pmol 以上)も持参して下さい。

(2)Aコースでは、キャピラリー式シーケンサー[アプライド・バイオシステム ズ、ABI PRISM 310]を使用します。ショートキャピラリー(泳動時間約1時間)を 使用し、同時に流せるのは1サンプルだけですが、逆に依頼サンプルが1個しかなく ても泳動します。また、ABI PRISM 310が3台ありますので、ある程度依頼が多くて も結果が出るまでにそれほど日数はかからないと予想されます。反応キットは「Big Dye Terminator Kit v1.1」を使用します。メーカーの推奨に基づき、反応溶液の希 釈はしません。

(3)Bコースでは、板ガラス式シーケンサー[ファルマシア、DNA シークエンサー ALFexpress ツインシステム]を使用します。1枚のゲルで10サンプル泳動可能で すが、必ずコントロールサンプルを同時に流しますので、1回の泳動で解析出来るサ ンプル数は9個です。2枚同時に泳動すれば18サンプルを解析できます。泳動時間 はショートプレートが3時間、ロングプレートが12時間です。ショートプレートを 基本とし、6個以上サンプルが集まったら泳動します。また、逆に依頼が殺到し、解 析能力を上回った場合は順番待ちになることを予めご了承下さい。反応キットは、 「Thermo Sequenase Cy5 Dye Terminator Sequencing Kit」を使用します。

(4)受託価格は、Aコース1検体2000円、Bコース1検体1500円です。利 用者負担金として徴収します。コントロールサンプルについてきれいな解析結果が得 られ、依頼サンプルについてきれいな解析結果が得られなかった場合は、テンプレー トまたはプライマーに問題があったと考えられます。従って、結果が得られなくても 1検体としてカウントします。

(5)Aコースについては、しばらくの間(1週間程度)反応サンプルを保存し、も う一度泳動することが可能です。そこでオプションとして、ショートキャピラリーで きれいに読めたサンプルについて依頼があれば、1検体プラス500円でロングキャ ピラリーの泳動を行います。

(6)Bコースについては、反応サンプルが泳動1回分しか得られません。そこで長 く読みたいというリクエストがあれば、オプションとして1検体2000円でロング プレートを用いた解析を行います。ただし、この場合も6個以上サンプルが集まった ら泳動します。

(7)解析結果は、プリントアウトした波形データとデータシートを学内便で送ると 同時に、読めた塩基配列情報をメールの本文に転記して送ります。

(8)波形データが必要な場合は、依頼時にMOディスク(230M or 640M for Macま たは230M for Win)を提出して下さい。データをコピーしてご返却します。



<GTC On Line News>

<GTC On Line News-451-500>


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp