レポート第6回 回答集

熊本大学・遺伝子実験施設
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2002年 3月19日

平成13年度 生命科学G レポ−ト 第6回(2001年11月21日実施) 回答集

[ 質問 ]

あなたが、ディベートを行いたいテーマを書いて下さい。

[ 回答 ](22人)


・あなたは遺伝子情報を利用した出生前判断に賛成ですか、反対ですか。(薬学部)

・遺伝子治療について[ただし、私は他の一般教養の授業で倫理的な面から習ったにすぎないので詳しい知識はありません。](法学部)

・最近騒がれている狂牛病の問題からはじまって、私たちの身の回りの食料問題について話し合いたい。(工学部)

・クローン人間に至らないクローン臓器は許されるのか。
 胎児の遺伝子を見て将来、治療不可能な病気が発生する可能性を調べることは必要なことか。(法学部)

・クローン技術は必要か、必要でないか。(工学部)

・クローン技術(動物についてのみ)について賛成か反対か。(理学部)

・「クローン技術は、これから発展させるべきかどうか」というのはどうでしょうか?(工学部)

・クローン技術に賛成か反対か。(工学部)

・現在、クローン羊などのクローンを創ることができるがクローン技術により生物を創ることは倫理的にどんな問題があるか?(工学部)

・狂牛病。クローン(技術)(薬学部)

・「クローン技術は賛成か、反対か」がいいと思う。得に理由が有るという訳ではないが、最近人の胚のクローンが作られたからそれについて他人の意見を聞いてみたいと思う。(理学部)

・「クローン人間の作成」について反対か賛成かを議論してみたいです。勿論我々の大多数は反対の立場をとるのでしょうが、それではその論理的根拠とはなんでしょうか?倫理的な問題とは具体的にどういった問題なのでしょうか?クローン人間が現実に我々の前に存在するとしたら我々は彼をどう扱うべきか。こういった議論は将来十分ありうる自体なので曖昧にしておくべきではなく、反対にしろ賛成にしろ明確な論理的根拠を打ち立てておくべきだと思います。それが、このテーマについて話し合うことの意義です。(文学部)

・私は、前回の授業に来ていなかったので、ディベートに参加したのは今回が初めてでした。少し要領が分かってきました。私がやりたいと思うテーマは、クローンについてです。「神の領域」とまで言われている遺伝子操作で、全く同じものを作れるようになったことは、大変画期的なことですが、恐ろしいことでもあると思います。これについてならいろんな意見が出ると思います。それと、ディベートについてですが、前もってテーマをホームページで発表しておけば、事前に多少は考えをまとめられると思いますが、どうでしょうか。(教育学部)

・「クローン人間の作成」について反対か賛成かを議論してみたいです。勿論我々の大多数は反対の立場をとるのでしょうが、それではその論理的根拠とはなんでしょうか?倫理的な問題とは具体的にどういった問題なのでしょうか?クローン人間が現実に我々の前に存在するとしたら我々は彼をどう扱うべきか。こういった議論は将来十分ありうる自体なので曖昧にしておくべきではなく、反対にしろ賛成にしろ明確な論理的根拠を打ち立てておくべきだと思います。それが、このテーマについて話し合うことの意義です。(文学部)

・「遺伝子治療は是か非か?」
 人間はこれまで、あらゆる現象を操作することによって、豊かで便利な生活を獲得してきた。科学技術はそのために存在すると言っても過言ではないだろう。そして今や私たち自身の生命をも操作し得る技術を開発するまでに至った。遺伝子は生命現象を支配する重要なファクターである。遺伝子治療の発達は「生命操作を可能にする」という点をまさに象徴的に表しているのではないだろうか。「生命操作」と聞くと、多くの人が嫌悪感を抱くのではないかと思う。「倫理的に許されることではない」、私たちにとって一種のタブーのようなものであろう。
 例えば、体外受精は一つの遺伝子治療であり、生命操作の技術といえる。また、遺伝子レベルで治療を行うことは、これまで行われてきた「悪い部分を取り除く」外科的治療と違い、人間の身体を根本から治してしまう「生命操作の技術」と言える。しかし、私たちはこれらの技術に対して、「生命操作は許されない」と、断固反対の立場でいられるだろうか。体外受精は子どもを産むことを(物理的に)許されなかった人々に確かな幸福をもたらすであろう。遺伝子技術を医療に生かすことは「不治の病」を克服し、「生きたい」と願う人々に希望の灯をともすことになるかもしれない。逆に、遺伝子治療を容認してしまうことは、クローン人間の「製作」(これも、悪いと一概には言えないのだが)など、最終的に生命倫理のタブーを崩壊させ、人間の尊厳をも軽視する社会になり得る危険性をはらんでいる。
 遺伝子技術と生命のかかわりについて明確な答えを出すことは、おそらくできないだろうと思う。しかし、この問題は私たちにとって避けて通ることのできないものであり、様々な立場から議論を交わすことは、問題意識を持つうえでも必要不可欠であると考える。(教育学部)

・なかなか確かにディベートのテーマを考えることは難しいんですが、多くの人が発言できるテーマがいいとおもうので、面白くて簡単な方がいいと思います。ということで私が提案するテーマは、「自分の遺伝子で商売がしたいか、どうか?」自分の遺伝子に自信があるかどうか、とりあえず自分の遺伝子について討論してみたいです。
 それと、ディベートは自分の主観ではなくて、客観で討論してもいいものなので、たとえ賛成だと思っていても、反対に回らせてみるということもしていいと思います。(教育学部)

・私は毎回授業で行ったところの復習も兼ねて、授業の残り15〜20分で授業内容や授業で関心があったところについて毎回ディベートすればいいと思います。(理学部)

・私は前回今回ともにディベートのテーマは良かった、と思う。他に思い浮かばないから、ということもあるが、2回のディベートを通して、私自身、意見が変わってきたからだ。自発的な発言はできなかったが、両方の意見を聞いて、テーマに対しての自分の考えをまとめることができたため、それなりの価値はあったと思う。ディベートのテーマは、遺伝子組み替えの方向性のようなものも良いかもしれない。(工学部)

・ディベートというより、遺伝子技術そのものの活用法などについての意見交換みたいなものも面白いと思う。さまざまな可能性や方向性について話し合えると思う。(工学部)

・話し合いのテーマについてですが、科学の分野について、知識が足りないのでこれと言って思いつきませんが、自分の興味のある事についてあげてみたいと思います。
 「臓器を目的としたクローン技術の研究について」
 「精子や卵子の商品化について」
色んな人の話を聞いて知識を深められたらいいと思います。(文学部)

・[ディベートにしてほしい話題]
 狂牛病問題について取り上げてほしいです。今、日本の社会で何かと取りざたされるテーマなので、意見も出やすいだろうし、掘り下げて議題設定すれば、人間と家畜についての倫理的な問題について等、かなり幅広い議論が望めそうではないでしょうか?  [感想・その他]
 前回の講義で、「個人の主義・主張の範囲でしかないので、このような議題でディベートすることに意義を見いだせない」という意見が出ましたが、私はそうは思いません。むしろその逆です。今現在問題になっている話題をリアルタイムで取り上げる時は、個人の主義・主張を互いに聞く、という事も大切な事ではないでしょうか。多くの人は意外とはじめにこう、と思った考えを変えることができないし、相対する意見には、おどろく程耳を傾ける事ができないのが一般的ではないかと思います。ディベートという形式的な場を設けて、とりあえず静かに相手の意見を聞き、視野を広げる。それをディベートのひとつの目的としても良いと思います。白・黒と簡単に決め難いことだからこそ、問題になっているのだろうから、様々な立場の人の意見を聞いて多面的に考える事が問題解決の糸口を探す事につながると思います。(薬学部)

・個人的に、ディベートはそれぞれの陣営がほぼ同数になるくらいがやりやすいと思います。自分が思いつくテーマとしては、クローンの作成に賛成か反対か、くらいしかありません。これを「クローン人間に賛成か反対か」にすると賛成派の人が出なくて話が進まない気がします。何か他のテーマでもいいですが、できればちょうどいい具合に意見が割れるようなものをお願いします。(理学部)

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