WWWホームページの公開について

熊本大学・遺伝子実験施設
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2000年 3月31日


<WWWホームページの公開について>

 遺伝子実験施設 助教授   荒木正健
   KUIC News-letter, Vol.4, No.2 (1996. 7.15)  原稿
 平成8年2月21日(水)、私はこの日付を一生忘れない(かも知れない)。
 この日、事務局大会議室において、ある重大な会議が開催された。九品寺4丁目にあるボロビル(失礼)の地下室で密かに活動を開始した熊本大学・遺伝子実験施設の第7回運営委員会である。メンバーは、教育学部、法学部、理学部、医学部、薬学部、工学部、教養部、附属病院、医療技術短大、遺伝発生研、事務局の各代表者と、遺伝子実験施設から施設長(山村教授)と専任助教授である私。文学部の委員は欠席であった。
 この日の最大のテーマは、次期施設長の選出であった。山村教授が再選され、いくつかの報告事項のあと、『Gene Technology Center News No.1』が紹介された。会議は一転して(?)和やかな雰囲気に包まれ、このニュースの製作を担当した私も、これでひとつ肩の荷が下りた、と思った。
 その時である。無責任な(失礼)一人の委員の声が耳に入ってきた。
 『こんな紙切れを配るよりも、早くホームページを作ってくださいよ。そのほうがよっぽど便利だと思うけどな。作るのは簡単でしょう?』
 この意見に他の委員も賛同し、遺伝子実験施設のホームページ作成を施設長が約束した。もちろん作るのは私である。ちなみに、私はコンピュータについての知識はほとんどなく、必要に迫られて Macintosh を使用しているだけである。インターネットについては、今年になって Netscape を使用する回数が増えたものの、自分でホームページを作るなどということは、あまり考えていなかった。また、ホームページを開くためには、ワークステーションを買う必要があり、コンピューター言語を勉強しなければいけないと思っていた。
 ボロビル(失礼)の地下室へ戻った私は、S.O.S. (E-mail) を発信した。まず最初に頼ったのは、総合情報処理センターの杉谷さんである。彼から、ホームページを開くためのサーバはパソコンでも(Macでも)良いこと、html ファイルを作成して自分の Mac に保存すれば、Netscape の File/Open File で確認できることを教わった。そこで、KUIC News-letter Vol.3, No.5 の中の「HTML 入門」を参考にして、試しにホームページ(の様なもの)を作って、Netscape で開いてみた。見れた。私はこのときの感動を忘れないだろう(日付は忘れたけど)。
 これで自信をつけた(?)私は、トランスジェニックマウスを作成するために東大医科研から熊大医学部遺伝発生医学研へ来ていた、大学院生の高岡さんの門を叩いた。彼は知る人ぞ知るコンピューター・オタクである。彼は何冊かの参考書を取り出した後で言った。『やっぱりこの本を読むのが一番だな。』私は彼を信じた。少なくともこの件に関してだけは。彼は、自分にも必要だけど一晩だけなら貸してあげる、と言った(彼は本当に親切な人だ)。彼が手にしていた本をすぐに生協に注文し、取り寄せた。《Macintosh インターネットサーバー構築術 Cyber Barbarians 編(オーム社)定価2,575円》
 おそらく、この KUIC News-letter を読む人の大部分にとって、この本に書いてある内容は常識なのかも知れない。しかし、私にとって、この本ですら理解するのには一週間ほど時間がかかった。といっても、私がちゃんと読んだのは、全部で5章(366ページ)あるこの本の1章と2章(計100ページ)だけで、それでもホームページを作成し、なんとか WWWサーバーを立ち上げることが出来た。サーバーとしては、遺伝子実験施設・情報処理室にあるPower Macintosh 7100/80Vを使用し、サーバー用ソフトは WebSTAR 日本語版1.2.4J (StarNine 社) を教育機関割引で購入した。
 ここまで来たところで、あの Medocメーリングリスト のWWWホームページで独自の世界を構築されている医学部の仁木さんと、医学部の KUIC 部局担当者であり、自らも Cytokine Family cDNA Database ホームページを構築し、世界に発信している棚瀬さんにS.O.S. を送った。棚瀬さんからサーバーのアドレスをいただき、ホームページを公開する許可を得た。仁木さんからは、内容によってアクセスを学内のみに制限する方法など、いくつかのアドバイスをいただいた。
 遺伝子実験施設のホームページのアドレス (URL) を次に示す。
    http://gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp
 ホームページをデザインする際に優先したポイントは、“出来るだけ速くアクセスできること”である。そのために、a) あまり写真や図は入れない、b) NetCloak や WebMap などのCGI (Common Gateway Interface) アプリケーションは使用しない、c) WebSTAR の設定項目の中にある DNS (Domain Name Server) への問い合わせは行なわない、などの基本方針に従ってホームページを作成した。
 こうして作成したホームページを、また杉谷さんにお願いして、熊本大学のホームページの中の『学部・学科・研究施設の情報』の中にいれてもらった。
 内容としては、(1)『遺伝子実験施設』の紹介、(2)『遺伝子実験施設』の利用法、(3)『遺伝子実験』入門ガイド(作成中)、(4)ホームページ・リンク、の4つのパートに分かれており、(2)全体と(1)の一部について、熊大外からのアクセスを拒否するように設定している。
 (1)『遺伝子実験施設』の紹介は、「Gene Technology Center News」のパートと、「遺伝子実験施設についての情報」のパート、および「遺伝子実験施設連絡会議」のパートの3つから構成される。遺伝子実験施設というのはどういう物かという説明を書いたつもりである。また、全国の遺伝子実験施設及びその関連施設は、年一回連絡会議を開いて、大学等の研究機関における組換えDNA研究の推進及び教育の充実を図っており、今後さらに交流が強まると予想されるので、それらの施設のホームページあるいは関連するホームページをリンクすることにした。
 (2)『遺伝子実験施設』の利用法は、実際に施設を利用する可能性がある人のための、具体的な情報提供を目指している。まだまだ作成中の部分が多い。
 (3)『遺伝子実験』入門ガイド(作成中)は、この分野で使われる用語の説明や、基本的なテクニックについての注意事項など、少しづつ内容を充実させていきたいと思っている。今はまだ何もありません。
 (4)ホームページ・リンクには、ジャーナル、各種データベースおよびプロダクト情報などに関するホームページをリンクしておいた。
 4月16日から6月15日までの2か月間の公開記録を、 ServerStat Liteというソフトで解析したところ、Unique Sites(遺伝子実験施設のホームページにアクセスしたことのあるコンピューターの数)は 225 で、そのうち 120 台が熊本大学以外のマシンであった。
 初めてホームページを公開してから、既に2ケ月以上が経ち、少し余裕が出てきたし、いろいろ欲も出てきた。最近になって、【スタッフの写真】と【今月のお知らせ】を追加した。また、設備・機器に関してというコーナーの中の、個々の機器の説明に関しても写真を入れた。WebMap などの CGI アプリケーションにも手を出そうかなと少し考えている今日この頃である。
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