Gene Technology Center

201807Eto2

研究発表を行った学会;
第17回 日本再生医療学会総会
2018年3月21日〜23日(横浜)
タイトル;iPS細胞から中胚葉と神経上皮を介したMSC分化誘導法の樹立と治療効果の検討.
発表者;江藤 真哉 氏
(熊本大学 発生医学研究所 幹細胞誘導分野)
要旨;

間葉系幹細胞 (MSC)は、自己複製能と軟骨、骨、脂肪、骨格筋、への多分化能を持っている幹細胞である。間葉系幹細胞は、移植しても癌化の危険性が低いことから、再生医療への応用が期待されている。しかし、骨髄液中から採取できる細胞数が10万分の1と少なく、培養継代可能数に制限があるため、大量培養の面で改善の余地がある。

そこで、本研究ではヒト人工性多能性幹細胞 (iPS細胞) からMSCへの誘導を行った。誘導方法は、中胚葉誘導を介した分化誘導法と、神経上皮分化誘導を介した分化誘導法を試みた。さらに、疾患モデルマウスにおける治療効果を解析した。

解析の結果、二つの分化誘導法で作成された細胞は、MSCの表面マーカーを発現し、三系統の分化能と自己複製能を持っていた。また、疾患モデルによって治療効果に差があった。この結果は、分化誘導方法やMSCの由来によって治療効果が異なる可能性を示唆しており、臨床応用の幅が広がることが考えられる。

 

アクティブボード

PAGETOP
Copyright © GTC All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.