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202008Kawano

研究発表を行った学会;オリジナルデータ
タイトル; 急性骨髄性白血病由来の遺伝子変異を導入したマウスの表現型解析.
発表者;河野 慎吾氏
(熊本大学 生命資源研究・支援センター ゲノム機能分野)
要旨;
miRNAとは、相補的なmRNAに結合することによってタンパク質の翻訳を調節する小型の非コードRNAである。その中の一つのmiR-142は造血幹細胞に豊富であり、造血細胞の系統分化において重要な役割を持っている。近年、急性骨髄性白血病(AML)の患者においてmiR-142の一塩基が変異していることを確認した。本研究では、ゲノム編集技術を用いてマウスに同じ変異を導入し、その表現型を解析することで、miR-142の点変異がAMLの発症に寄与している可能性を検証する。遺伝子変異マウスの骨髄移植実験により、私たちはmiR-142変異によってホモ接合体のみでなくヘテロ接合体においても白血球系の異常な増殖を観察することに成功した。

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