Gene Technology Center

202201MASA

研究発表を行った学会;第44回日本分子生物学会年会
2021年12月1-3日 (横浜市/オンライン ハイブリッド開催)
タイトル; Trap Clone Accumulated Area(TCAA)は胚性幹細胞の
多能性維持に関与している可能性がある.

発表者;荒木 正健氏
(熊本大学 生命資源研究・支援センター ゲノム機能分野)
要旨;
我々は可変型遺伝子トラップクローンデータベース:EGTCを公開している。遺伝子トラップクローン(TC)の解析を行う過程において、遺伝子は無いのにTCが集積している領域を発見した。このような領域をTCAA (Trap Clone Accumulated Area)と呼ぶことにする。UCSC Genome Browser (NCBI37/mm9)を用いて、1番から19番までの常染色体とX染色体においてTCAAの探索を行い、合計1108個のTCAAを同定した。
TCAAの生理機能を推定するために、ES細胞におけるRNA-seq、ATAC-seq及びOct4-ChIP-seqデータについて検討した。遺伝子もTCも存在しないコントロール領域(C)、ランダムに選択した50個の既知遺伝子のセット(G1)及びES細胞の多能性維持に関与していると考えられている41個の遺伝子のセット(G2)を設定し、TCAAと比較した。その結果、TCAAはマウスES細胞において、クロマチン構造をオープンにし、その領域を活性化させ、多能性維持に関与していることが示唆される結果を得たので報告する。

アクティブボード

PAGETOP
Copyright © GTC All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.