<第18回 遺伝子技術講習会>
主催:遺伝子実験施設
『リアルタイム定量PCRの原理と応用』
機 器;ABI PRISM 7700(アプライド・バイオシステムズ)
日 時;平成12年 9月 6日(水)
10:00〜15:00
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
講 師;勝本 博 氏
アプライド・バイオシステムズ
フィールドアプリケーション
内 容;
10:00〜10:30 基本原理説明
10:30〜12:00 リアルタイム定量のセットアップ&解析
ーーー昼休みーーー
13:00〜14:00 対立遺伝子識別のセットアップ&解析
14:00〜15:00 プライマー設計ソフト(Primer Express)
の取り扱い説明、その他質疑応答
技術講習会終了後、希望者のみ、5階・機器分析室(502)へ
移動して、7700の使用方法を、機械の前で補足説明します。
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遺伝子実験施設・5階・機器分析室(502)に設置している
「ABIPRISM 7700」は、出発物質の定量を可能にしたリアルタ
イムPCR産物分析装置です。
PCR産物を検出する手段として一般的に行われている方法は、
アガロースゲルやアクリルアミドゲルを用いて電気泳動を行い、
エチジウムブロマイド(EtBr)などで染色し、ポラロイドカ
メラで写真撮影を行うという方法です。この方法は、PCR産物
の大きさを調べるという定性的な実験として大変重要なのですが、
定量的なデータを得ることは出来ません。また、PCR反応中に
ラジオアイソトープや蛍光色素を取り込ませることにより、得ら
れた PCR 産物を直接定量する方法もありますが、このようなエン
ドポイント解析では、 PCR産物の量は定量出来ますがスタート
時のサンプルの量を正確に決定することは不可能です。
ABI PRISM 7700 は、このようなPCR法の欠点を補うために、
リアルタイム解析という全く新しいシステムを導入しています。
この方法は、PCRの各サイクル毎に産生される活性化蛍光色素
の量をリアルタイムで検出することにより、10の5乗以上のダイナ
ミックレンジで出発物質の定量を可能にしました。
今回は、7700のコントロール及び解析に使用しているパソコン
を講義室に移設し、プロジェクターを用いて、パソコン画面をスク
リーンに映しながら解説します。
技術講習会終了後(15:00以降)、実際に機械を使用する予
定のある希望者を対象に、502号室へ移動して、機械の前で補足
説明を行います。
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熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:WWW@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp