Top Page



つまり多くの細胞が同じ働きをしているわけではなく、それぞれ役割を分担しているのです。では



役割を分担するための細胞の違いは、どのようにしてできるのでしょうか?



受精卵は先ほどにも話したように、核と細胞質からできています。(一般的に細胞は核と細胞質からできています。細胞質がほとんどなく、核だけという精子の方が例外なのです。
そして、受精卵の細胞質の成分は、ひとつの細胞の中でも 場所によって異なります!


この違いが役割分担の違いに影響しています。
(お隣さんの細胞が何をしているかでも影響されます。)


ところで、生物の体はそれぞれどこに手ができるか、どこに足ができるか決まっています。



これはどのようにして決まるのでしょうか?


細胞の中には特定の物質があり、その物質の濃度によって手の作る位置なのかなどがきまります。
また、この濃度の違いを感知する遺伝子があります。この遺伝子が手を作る位置ならそのために必要な遺伝子を選んで機能させます。


では...実際にはどのように機能するのでしょう?



先ほど遺伝子は「遺伝情報」をもっていると説明しました。この大部分は生物の最終的な形や習性そのものではなく、それらの形や習性を生み出すタンパク質の作り方に関するものです。

*タンパク質は、20種類の「アミノ酸」がつながってできています。使われるアミノ酸の種類や並び方によって、異なるタンパク質ができます。


「遺伝情報」には、アミノ酸の並び方が書かれています。
遺伝子が機能すると、「遺伝情報」に書かれているアミノ酸の並び方を参考にタンパク質がつくられます。 
タンパク質は体の構成成分になったり、ホルモンになったり、消化酵素になったり、生物の体の中で様々な働きを持ちます。
こうして生物が出来上がり、生きるための機能が果たされるようになります。





Next Page(まとめ)