DNAってなぁ〜に?

   

本九祭アカデミック「GTC共同企画」

ボクも私も、イヌもネコも、ハトもカエルもカブトムシも、トマトもきゅうりもアサガオも、カビやバイ菌だって、生きているものはみんな細胞でできています。でもみんなそれぞれ違う色や形をしているのは、細胞が持っている設計図が違うからなんです。今回は、その設計図―遺伝子について、一般の方はもちろん、高校生や小中学生にも分かりやすいようにご紹介します。「遺伝子」、「DNA」、「ゲノム」という言葉はもうニュースなどでもおなじみですが、それらは一体どんなものなのか、どんな風に違うのか、などの説明や、細胞からDNAを取り出す実験、また学校の教科書や試験問題に出てくる実験などを通して、遺伝子の世界をちょっとのぞいてみて下さい。決して難しく考える必要はありません。明日から自分達が日頃何気なく目にしている景色、動物(人間)、食べ物などに対し新しい見方ができるようになり遺伝子が私たちの生活に深く関わっていることに気づき楽しくなってくるはずです!

  日時;平成16年10月30日 午前11時〜午後5時
       実験ツアーは、午前11時、午後12時、午後3時、午後4時
       の4回行う予定 *展示は随時行っています。
  場所;熊本大学遺伝子実験施設



 みなさん、DNAという言葉は聞いたことがありますか?DNAがどんなものか知っていますか?今日は、「DNAってなぁ〜に?」ということで、3つのかんたんな実験をやりながら、DNAがどんなものなのか少しだけのぞいてみて下さい。

・実験その1「人間はほ〜ぼ、細胞でできています」

 人も動物も植物も、小さなバイ菌も、生きているものはみんな細胞というものでできています。DNAは、この細胞の中にあって、細胞のはたらきに指令を与えたり、細胞が作るたんぱくというものの設計図の働きをしているんです。でも、「自分が細胞でできている」なんて言われても、何となくピンとこない人だっていますよね?
 じゃあ今日はまず、自分の細胞を顕微鏡で見てみましょう。さあよく見えるでしょうか…?

・実験その2「細胞は、増えます」

 人は、およそ60兆個の細胞でできていると言われています。そして一人の人がもつ60兆個の細胞は全部、同じDNAを持っているんです。でも、60兆個の細胞1つ1つに同じDNAを入れていくなんてとっっっても大変ですよね?
 実は、みんな最初は1つの細胞から始まって、2つに、4つに…と増えて60兆個になっていくんです。このとき(細胞分裂といいます)には、新しく生まれる2つの細胞に同じDNAが入るような仕掛けがあるんです。ここでは、一生懸命伸びようとして細胞分裂をがんばっているタマネギの根っこの細胞を使って、細胞分裂のようすを見てみましょう。

・実験その3「DNAを見てみよう」

 さあ、それではいよいよDNAを取り出してみましょう!今日は、どこのお家にでもあるお塩と洗剤を使って、ブロッコリーのDNAを取り出します。さあ、一体どんな形をしているんでしょうか…?
 そしてこのDNAが、どうやって細胞のはたらきに指令を与えたり、たんぱくの設計図になったりしているのかをイラストで紹介します。

さあ、それではDNAの世界へ旅立ちましょう!分からない事があったら、近くにいるスタッフにどんどん聞いてみて下さいね!


     本九祭実行委員会メンバー GTC班
    阿南浩太郎、大田俊一郎、後藤裕樹、高木優樹、高倉孝二
    井上由季子、田平真紀子



熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp