GTC On Line News No.301

熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2ー2ー1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2002年 3月23日


******** GTC On Line News No.301********
2002年 8月 8日
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 GUM (GTC User Meeting) は、利用者からスタッフへ、あるいは利用者間の情報伝達を活発にすることを目的として、平成12年の春開設しました。第9回GUM(平成13年10月 5日開催)から約8ヶ月間のブランクの後、平成14年6月26日(水)に第10回GUMを開催しました。再開にあたり、少しスタイルを変えることにしました。これまで[パート2](10〜20分)として「利用者及びスタッフの自由な意見交換」の時間を設けていましたが、実質的に何事もなく終わるケースが多く、[パート1]だけで終わっていましたので、[パート2]は止めることにしました。そのかわりに、講演時間(質疑含む)をこれまでの「20〜40分」から「40〜60分」に延長しました。この新しいスタイルで行った第10回GUMでは、竹田 直樹 氏(動物資源開発研究センター 技術開発分野)が「Knockout Mouseの作り方(遺伝子はあるけれど、、、、、)」というテーマで講演を行い、参加者120人以上という盛会でした。今後も、しばらくはこのスタイルを続ける予定です。
 さて、第11回GUMを、下記日程で行います。今回も、8月の『アクティブボード』に発表されている谷脇 琢也氏(発生医学研究センター 臓器形成分野)のポスターとタイアップしています。当日、手元資料として、演者が実際に使用しているプロトコールのコピーを配付します。遺伝子実験施設利用者でなくても参加できますので、多数の皆様のご来聴を歓迎します。

・・・・・第11回GUM・・・・・

日時;平成14年 8月30日(金)17:00〜18:00
場所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
テーマ:「部位特異的組換えシステムを使って遺伝子を出し入れする方法
      (単なるノックアウトはもう古い?)」
発表者:荒木 喜美 氏
   (発生医学研究センター 臓器形成分野)
要 旨:
 部位特異的組換えシステムとしては、Cre/loxやFlp/FRTシステムがよく知られており、特に、Cre/loxシステムは効率良く働くことから、コンディショナルノックアウトなどによく使われています。このシステムに変異を加えたlox配列を用いることで、効率良く遺伝子置換を起こすことが出来ます。変異lox配列をうまく使えば、最初に通常のノックアウトを行った後で、そのESクローンを用いて、ターゲティングベクターの薬剤耐性遺伝子を他の遺伝子に置き換えることが出来るようになります。つまり、ノックアウトクローンからトランスジェニッククローンへ早変わり出来るのです。せっかく苦労して採るノックアウトクローンなのですから、有効利用を考えましょう!

<GTC On Line News 301-350>

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