******** GTC On Line News No.306*******
       2002年 8月29日
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 遺伝子実験施設・5階・低温室(516)トラブルに関する中間報告です。  GTC On Line News No.304(2002年8月15日送信)でお知らせした様に、8 月14日から、低温室は使用不可能な状態が続いています。この間、施工業者(大気 社)の方で様々な検査を行い、昨日になって、やっとトラブルの全容が見えてきまし た。
 前回(7月8日)も、今回と全く同様な状況で冷凍機がストップし、「膨張弁」と いう特殊な部品を交換することで復旧しました。約1ヶ月間正常に動いていた訳です が、調べてみると今回も「膨張弁」が破損していました。また、冷媒が流れている配 管の中に(常識では考えられないことだったのですが)水が溜まっていました。「膨 張弁」の破損は、この水の存在が原因だと考えられたのですが、いったいどこから水 が入ったのかが謎でした。この水の問題を解決せずに「膨張弁」を交換しても、また すぐに壊れることが予想されましたので、徹底的に原因を追及することになりました 。
 配管の中は冷媒(ガス)で陽圧になっており、たとえどこかに小さな穴が空いてい ても外気が入ることは無いと考えられていました。しかしながら、それ以外の可能性 は無いということになり、窒素がスを充填加圧し、数日放置して圧力をモニターする ことにより、やはりどこかにピンホールがあるということが分かりました。つまり、 ピンホールから外気が侵入し、中で結露したために水が溜まっていたと予想されます 。そこで、配管を3ヶ所に分断し、バルブを取り付け、それぞれ窒素ガスで加圧する ことにより、エアコン室内機から窒素ガスが少し漏れていることが分かりました。詳 しく調べてみると、ピンホールがいくつも発見され、修理不可能ということが分かり ました。従って、復旧するためには室内機を交換する必要があります。現在、発注し た場合の納期と費用の見積を依頼しているところです。
 利用者の皆様には、大変御迷惑をおかけし、申し訳ありません。
 なお、低温室のストックスペースは、GTC On Line News No.297(2002年7月 19日送信)でお知らせした様に、新しいルールにおいて8月から有料ということに していました。しかしながら、この様な事態になりましたので、今回のトラブルが解 決するまでは(避難先の冷蔵ショーケースも含めて)無料にします。

<GTC On Line News>

<GTC On Line News-301-350>


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp