******** GTC On Line News No.329*******
      2002年11月28日
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=== FACSの使用状況について ===

   遺伝子実験施設・6階・細胞分離室(605)に設置している2台のフローサイト メーターについてのお知らせです。いつもなら「FACScan 利用者のメーリングリス ト」(FACscan.m@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp)に送信する内容ですが、むしろこの メーリングリストに名前が入っていない利用者がトラブルを起こしている可能性も高 いと考えられますので、今回はGTC利用登録者全員にお知らせすることにしまし た。

 遺伝子実験施設では、2週間に1度フローサイトメーターのメンテナンス作業を行 い、利用者が快適に使用出来る環境づくりを目指しています。しかしながら、最近、 常識では考えられないくらいひどい使い方をしている利用者がいる様です。おそらく 本人は、どれだけ周りに迷惑をかけているか実感が無いのだと思います。『あいつか も知れない』と思われた場合は、注意してあげて下さい。以下に、メンテナンス担当 者からのコメントを転記します。

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 FACSの最近の使用状況についてですが、Calibur、Canともに大差はないのでまとめ て報告します。
 CaliburとCanの差は、どちらかといえばCaliburの方が使用頻度が高いことと、あ まりルールを把握していない方や初心者の方がよく使用されているのでトラブルが多 いというところでしょうか。
 
●使用記録を書かない。特にコンピュータの使用記録を書き忘れている人が多く見ら れるようです。
●終了時にサンプルインジェクションポートが水に浸かっていない(試験管が空の状 態)。
●使用後の洗浄をきちんとしていない。
●廃液タンクの中の廃液を捨てていない。
●シースタンクの補充をしていない。
●タンクの圧が、かけっぱなしである。

 ちょっとしか使用していないからというような理由で廃液タンクの処理やシース液 の補充をしていない(最後にタンク類を確認していない)ために、タンクの圧を抜く のを忘れて終了させている人もいるようですので、少しでも使用したときはきちんと タンクを確認するようにしていただけるとトラブルが減るんじゃないかな〜と思いま す。

 最近、使用者からFACSで解析できないと言って来られた時の原因のトップは、シー スフィルターにシース液が入っていないことです。前の使用者がシースタンクを空に した状態で動かした(多分最後の洗浄ではないかと思うのですが)ために、シースフ ィルターが空になってしまった状態で(普通はシース液で満たされており少しでもエ アが入っていると解析に影響することがあります)、シースタンクにシース液を補充 してもすぐには解析できません。この場合、普通にシース液を流してもなかなかシー スフィルターは充填されませんので、エア抜きをする要領でシース液を充填しなけれ ばいけないのですが、既にシースフィルターが空 になってからだいぶ時間が経っているときは、シースフィルターを交換する必要があ ります。

 また、「つまり」の時にはprimeを2〜3回してみるととれることがあります。  「ゴミ」が多いと思われたときはハイターと水でそれぞれ10分程度洗浄していただ くと解消されることがあります。
 解析できないと思われたら、シースタンクの圧が抜けていないかと、シースフィル ターにエアが入っていないかを確認していただくと、それが原因だったりすることが 少なくないです。

 共同利用の機器なので、自分で持ってきたサンプルなどは自分で処分するなり持っ て帰るなりして欲しいな〜と思います。サンプルが置きっぱなしだったりデータなど が散らし放題で、次の利用者が仕方なく片付けていることもあるようです。
 次の利用者が同じ講座の人だからといって、電源を付けっぱなしにして帰られる人 もいらっしゃいますが、次の利用者が1時間以上も来られていないことがあります。 連続して使用しないのであれば電源は切っていただけると嬉しいです。

<GTC On Line News>

<GTC On Line News-301-350>


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp