******** GTC On Line News No.340*******
2002年12月20日
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下記日程で、第30回遺伝子技術講習会を開催します。今回、御講演をお願いした
丹羽先生には、実は第11回遺伝子技術講習会(平成10年10月23日開催)で
『マウス初期発生過程におけるOct-3の役割---ES細胞を用いた解析---』というタイ
トルの御講演をしていただきました。その後の丹羽先生の御活躍はめざましく、今で
は「ES細胞の多分化能の研究」における第1人者と言って過言ではないと思います。
多数の方の御来聴を歓迎いたします。
======= 第30回遺伝子技術講習会 =======
テ−マ;『Wonder World of ES cells』
日 時;平成15年1月24日(金)16:00〜17:30
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
講 師;丹羽 仁史 博士
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
多能性幹細胞研究チーム チームリーダー
内 容;
胚性幹細胞(Embryonic stem cells:ES細胞)は、初期胚に由来する多能性の幹細
胞株で、1981年にマウスで初めて樹立された。1989年にES細胞を用いたノッ
クアウトマウスが作成されてからは、発生工学には不可欠のツールになっているが、
1998年のヒトES細胞樹立以降は、再生医学の分野でも注目を集め続けている。し
かしながら、このような応用的な視点からではなく、細胞生物学的見地からES細胞を
眺めたとき、そこには他の培養細胞では決して見ることの出来ないような、深遠な興
味深い世界が広がっている。本セミナーでは、我々の研究成果を中心に、マウスES細
胞を用いた「幹細胞生物学(stem cell biology)」について、様々な角度から概説
したい。
<GTC On Line News>
<GTC On Line News-301-350>
熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp