******** GTC On Line News No.574*******
2004年 12月 16日
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 GTC On Line News No.572(2004年11月26日)でもお伝えしましたが、本日、第52回遺伝子技術講習会を開催します。多数の方の御来聴を歓迎いたします。


======= 第52回遺伝子技術講習会 ======
主 催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
テーマ:『生体分子間相互作用解析セミナー
       〜Biacore による生体分子相互作用リアルタイム解析〜』
日 時:2004年12月16日(木)13:00〜15:00
場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター
    遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
講 師:ビアコア株式会社 営業部 浅野 和信 氏
内 容:
 Biacoreシステムは、表面プラズモン共鳴(surface plasmon resonance, SPR)と いう光学現象を利用して生体分子間の相互作用をラベルなしでリアルタイムにモニタ ーする装置です。
 従来の測定方法では結合の有無のみ、もしくはその現象の結果のみしか実験結果と して得る事が出来ませんでした。Biacoreシステムではリアルタイムに結合量を測定 でき、結合の速さ(複合体生成の速さ)や解離の速さ(複合体の安定性)のような速 度論的解析が可能となり、その反応の生物学的機能の解析に飛躍的な革命をもたらし ました。
 Biacoreシステムの研究対象は、タンパク質-タンパク質間相互作用に限定されず、 脂質-タンパク質、核酸-タンパク質、核酸-核酸、細胞-タンパク質あるいは低分子化 合物-タンパク質など様々な分子間相互作用に及びます。その結果、全世界の研究機 関あるいは企業などに幅広く利用され、基礎研究分野だけでなく新規医薬品の開発・ 薬物の作用メカニズムの解析など応用分野でも国内外で多くの研究成果(参考文献数 4000報以上)が発表されています。
 本セミナーではBiacoreの測定原理、実験手法を解説しながら、Biacoreの応用例を 紹介いたします。また、後半にはBiacore J システムを用いた分子間相互作用測定の デモンストレーションをご覧いただきます。

  Biacoreの基本;測定原理, センサーチップ, 実験手法など
  Biacoreの実験応用例(アプリケーションノートのご紹介)
    ・モノクローナル抗体の評価・エピトープマッピング
    ・細胞-タンパク質間の相互作用測定
    ・DNA-タンパク質相互作用の検出
    ・タンパク質精製のクロマトグラフィー分画チェック
    ・免疫沈降法との比較 
    ・構造解析と相互作用測定を組み合わせたタンパク質機能解明    など
  Biacore J Basic Kinetics model デモンストレーション
    ・DNA-タンパク質相互作用の検出
  質疑応答



<GTC On Line News>

<GTC On Line News-551-600>


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp