******** GTC On Line News No.625*******
2005年 8月31日
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 発生医学センター 器官制御分野から、下記セミナーの案内がありましたので お知らせします。
 なお、このようにGTC以外が主催するセミナーの案内に関しても、施設利用者に有用と考えられる情報をこのメーリングリストに載せることは問題ありません。何かありましたら、GTCスタッフまで御連絡下さい。

第86回 発生研セミナー

日時:8月31日(水曜日)17:00〜18:00

場所:遺伝子実験施設6階講義室

演者:

東 義明  (Yoshi Azuma)
Assistant Professor
Department of Molecular Biosciences
University of Kansas, USA

演題:

PIASy-mediated SUMO-2 modification is required for chromosome segregation in Xenopus egg extracts.

細胞分裂の制御にはタンパク質の翻訳後修飾が重要な役割を果たしている事が明らかにされている。ユビキチン関連タンパク質であるSUMOによる修飾も、細胞周期制御に関連した役割を持つ事が遺伝学によって示唆されている。私は、アフリカツメガエル 卵抽質液を用いて、脊椎動物の細胞周期におけるSUMO修飾の役割を解析した。その結果、細胞周期の進行に必須な酵素であるDNAトポイソメレースがM期特異的なSUMO-2修飾を受ける事を発見し、そのM期特異的修飾に必須な染色体結合蛋白質(SUMO Ligase;E3 Enzyme)PIASyを同定した。変異 E2 Enzyme ; dnUbc9、及び抗 PIASy 活性中和抗体を用いた実験より、M期特異的SUMO-2修飾は姉妹染色体の分配に必須である事を示した。以上の結果より、脊椎動物のM期制御にPIASyによるSUMO-2 修飾が重要な役割を示す事が示された。
  


<GTC On Line News>

<GTC On Line News-551-600>


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp