******** GTC On Line News No.637*******
2005年10月20日
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 下記日程で、第61回遺伝子技術講習会を開催します。今回は2つの話題をご紹介 します。
 また、関連する顕微鏡のデモも予定しています。多数の方の御来聴を歓迎いたします。

=== 第61回遺伝子技術講習会 ===
主 催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
共 催:拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス
    研究・教育システムの構築」
テーマ:「新しいプロテオミクス解析から in vivo イメージングまで
       〜オリンパス・バイ オ解析システムの最前線」
日 時:11月8日(火) 15:00〜17:00
場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
    6階・講義室(602)
講 師:オリンパス株式会社 バイオ事業推進部  加藤 則子 氏
内 容:
(1)MF20による新しい分子間相互作用解析システムのご紹介
   〜生体内に近い環境下による分子間相互作用解析〜

   1分子蛍光分析システムMF20の最大の特長は、分子間の相互作用を生体に近い 環境下で計測できるという点にあります。分子が自由に活動できる溶液中で計測するの で、固相化によって分子の活動を妨げる心配がありません。
  (特長)
    1. 生体に近い環境下で解析 : 細胞膜貫通型レセプター(GPCR等)も 解析可能。
    2. 高速に多検体処理が可能 : 1検体あたり0.5秒から30秒で計測完了。
    3. 固相化不要で前処理が簡単 : 一方の分子を蛍光ラベルするだけ。
    4. 低ランニングコスト : 消耗品はマイクロプレートのみ。サンプル 量は50μL
  (主な実験例)
    ・細胞膜分画を使用するリガンド・レセプターアッセイ(GPCRなど)
    ・ペプチド・タンパク質の相互作用(Grb2のSHドメインとリン酸化チロシン を含むペプチドなど)
    ・糖・レクチンの相互作用
    ・DNAと転写因子の相互作用(細胞核抽出物を使用も可能)
    ・酵素活性の作用(プロテアーゼによるタンパク質の分解作用など)
    ・抗原・抗体反応
  <参照ホームページ>
  http://www.olympus.co.jp/jp/lisg/genome/product/mf20-10s/index.cfm

(2)世界最小の対物レンズを搭載した小動物の生体内観察用レーザ走査型顕微鏡 「IV100」
    〜がんや創薬、脳神経などの研究に向けて〜
   IV100InVivoレーザー走査型顕微鏡は、肝臓、腎臓、膵臓を低侵襲で生体内の 観察を行うことができます。例えば、血管造影を行う色素と蛍光タンパクで染色した腫瘍 を光らせることで、細胞レベルで腫瘍細胞の動きを低侵襲で観察できます。
  (特長)
    1. 世界最小のスティック対物レンズ搭載: 生きた小動物を低侵襲に観 察。
    2. 生体への透過性が高い近赤外レーザにも対応: 小動物の臓器の深部 まで観察可能。
    3. 蛍光の3チャンネル同時測定が可能。
    4. 観察する場所にあわせて対物レンズの挿入角度を変更可能。
  (主な実験例)
    ・肝臓、腎臓、膵臓を低侵襲で生体内の観察。
    ・血管造影を行う色素と蛍光タンパクで染色した腫瘍を光らせ、細胞 レベ ルで腫瘍
     細胞の動きを低侵襲で観察。
    ・薬効、代謝、創薬、脳神経、早期発見につながるがんの研究分野。
  <参照ホームページ>
  http://www.olympus.co.jp/jp/lisg/genome/product/iv100/
  


<GTC On Line News>

<GTC On Line News-551-600>


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp