******** GTC On Line News No.674*******
2006年 3月 9日
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 ===== 要参加申込・第10回遺伝子実験施設セミナー =====
 下記日程で、第10回遺伝子実験施設セミナーを開催します。今回のテーマは『生 物多様性』です。2004年2月、『遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多 様性の確保に関する法律』が施行されましたが、『生物多様性』がなぜ重要かを理解 している人(研究者を含めて)はそれほど多くないと思います。そこで、自然環境や 野生生物に関するテレビ番組(どうぶつ奇想天外!)の監修等をされている千石 正 一先生にセミナーをお願いしました。
 今回は多数の来聴者が予想されますので、混乱回避のために事前登録制にしたいと 思います。参加ご希望の方は下記ホームページにアクセスし、3月17日(金)まで に登録手続きを行って下さい。参加申込されていない方の入場をお断りする可能性も ございます。あらかじめご了承ください。

http://questionnaire.gtc.lumber-mill.info/show/gtc/sheet

===== 第10回 遺伝子実験施設セミナー =====
主 催;熊本大学 生命資源研究・支援センター  遺伝子実験施設
テーマ;『生物多様性』
日 時;平成18年3月22日(水) 16:00〜18:00
  16:00〜16:10  センター長挨拶
  16:10〜16:30 「LMOのABC」
  16:30〜17:20 「種多様性が生態系を支えている」
  17:20〜18:00  フリートーク
場 所;熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
    6階 講義室(602)
定 員;120名
申込締切;2006年 3月17日(金)17:00
講師および講演内容;
「LMOのABC」
    熊本大学 生命資源研究・支援センター バイオ情報分野 助教授   荒 木  正健
 規制法は『バイオセーフティーに関するカルタヘナ議定書』の的確かつ円滑な実施 を確保するために作られました。カルタヘナ議定書では、「遺伝子組換え生物」のこ とをLMO(Living Modified Organism)と呼び、LMOに関する正しい知識・情報 が重要とされています。そこでLMOの第2種使用を中心に、規制法の概要を紹介し ます。

「種多様性が生態系を支えている」
    (財)自然環境研究センター 研究主幹  千石 正一
 いわゆる共生のみならず、生物の世界では一見関係なさそうな種の間にも依存関係 が多くみられる。天敵とされる存在すらも被食者の役に立っていたり、寄生者が寄主 に益していたりもする。そのように生物どうしがいかに関係し合い、協力して生態を 成立させているかをまず紹介する。地球が長い時間をかけて作り上げた精緻なシステ ムを、人間が理解もせず不用意に絶滅を引き起こしたりすると、生物多様性は減少 し、その系全体が崩壊するということをスライドを多用して解説する。





<GTC On Line News>

<GTC On Line News-551-600>


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp