優秀作品(2)

熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野
荒木 正健

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2005年 7月18日更新


『時間の分子生物学』(医学部)

(1)この本を選んだ理由を書いて下さい。
 「イブと7人の娘たち」が本当は読みたかったのだけれど、偶然が重なり(不運という形で)この本しか手に入らなかったから。

(2)この本で著者が一番伝えたい事は何だと思いますか?
 「生物時計と睡眠のしくみ」についていろいろと明らかになった点、疑問点など時間生物学の切り口を読者に教え、この分野の興味、魅力を伝えていると思う。

(3)この本を読んで感じた事、考えた事を書いて下さい。
 ”「金しばり」についてのところが役に立つなぁ。”と思いました。というのも「金しばり」になりやすいからです。授業中の居眠りの時や、いつも起きる時刻の1,2時間前にそういう症状になることがここ5,6年の間になんどもあるのでTVとかでそういうのがあるときは見るようにしてきたのですが、この本には「誰にでもあることなのだ」と181ページあたりに書いてて少し安心しました。(1)に書いたように偶然、手元にある本なのですが、読んでよかったなぁと思いました。
 さて、この本についてですが、いろいろと興味深く書かれてあって、大変面白く、読みやすかったのですが、とりわけ興味を持ったのは2章「脳の中の振り子」でした。「化粧のタイミングと時間治療」(P41)には非常に感銘を受けました。医療従事者を目指す自分の目から見て、時間生物学(クロノバイオロジー)を念頭においた時間治療(クロノセラピー)は当たり前なのかもしれないけれどとても大切な事だと感じます。
 150ページの「午睡のススメ」であるようにシエスタの前にコーヒーなどを飲むことをいっていますが、これも重要なクロノセラピーです。また、朝起きて日光を浴びるようにしたりして生物時計を合わすことも規則正しい睡眠をとるためのセラピーになるのかなぁと思います。
 だから、この本はクロノバイオロジーの研究が進み、クロノセラピーが発展することによって、人間の生活が、社会がもっと活き活きとしたものになるのではないかと思わせる一冊でした。


*****2004年度・優秀作品*****
冬休みの課題レポート・2004
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