優秀作品(9)
熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野
荒木 正健
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2011年 9月23日更新
『みじかい命を抱きしめて』(薬学部)
(1)この本を選んだ理由を書いて下さい。
アシュリーはテレビで何度も見たことがあったので、アシュリーの母親という人に興味があり選びました。
(2)この本で著者が一番伝えたい事は何だと思いますか?
「命の大切さ」だと思います。どんな家庭に育とうと、どんな環境で育とうと、またたとえどんなに難しい不治の病におかされていようと自分の人生を大切に一日一日過ごすことだと思いました。
(3)この本を読んで感じた事、考えた事を書いて下さい。
まず、(1)にも書いていますが、私はテレビでみる難病患者のアシュリーがどういう人によって育てられたのかに興味がありました。本を読んでみるととても驚いたのは母親の生きてきた姿。そういった子が周りに多い環境で育ったのかもしれませんが、その姿は日本でいう不良そのものでした。男の子と遊んで家には帰らず、両親に訴えられたり、あげくにドラッグ…と私の想像していた母親像とは全く異なるものでした。しかし私は、幻滅といった感情はありませんでした。むしろこれほどまでに自分の半生をありのままに語っているローリー・ヘギさんが素敵でかっこよくさえ思えました。一度道を外してしまうと普通の生活にはなかなか戻れないといった事をよく聞きます。アシュリーをどんなときでも愛しているローリーさんは立派な母親で、だからこそアシュリーも自分の病気と向き合う事ができるのかなと思います。テレビでアシュリーを見た時や、この本を読んでも考えた事は、プロジェリアがもっと身近にあったら?ということです。例えば、私の兄弟、将来の自分の子ども、自分自身…など。私はどういった思いでプロジェリアを受けとめるのだろう?と、今でも分らない気持ちがうずまいています。もし仮にアシュリーが自分だったら。私はアシュリーのように弟達を愛する事はできないかもしれません。自分自身をあわれんで悲観してしまう気がするからです。そういった事を想像していて、健康で、何不自由なく生活している私は『今』をなんとなく過ごしている時間が長いという事に気づかされたような気がしました。「『今』という時間をとにかく大切に!」と焦る必要もなく休憩をとるという事も、1日を振り返って後悔する事ができるだけ少なくなるように日々生きていこうと強く思いました。
人生という長さは本当に神の御意志なのか?と問いたくなるほど人によって異なります。私の人生もいつどうなるかは全く未知なる事です。しかし、どんな人生を歩もうと、その時その時必ず不安や困難な事はあるので、その時の『今』を自分なりに満足した形で生きていくしかないのだなと思いました。
最後に、この本を読み改めて心に強く決意したことは、自分の体・命を大切に生きていこうということです。
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