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高岡 裕

『計算創薬から数理医学へ』

富山大学附属病院 医療情報・経営戦略部 部長
富山大学大学院医学薬学教育部 計算創薬・数理医学講座 教授
富山大学 先端抗体医薬開発センター 副センター長
高岡 裕 先生
創薬プロセスにおける計算機利用は、計算機の性能が向上したことでアカデミアでの利用も現実的になって久しい。またアカデミアで創薬していくに際しては、ニッチな疾患を対象とする、新しい計算創薬法の創出といった、製薬会社とは異なるアプローチも重要となる。これは製薬会社と異なり、用意できる研究費やマンパワーの制限が大きいことに起因する。
実際、我々の研究チームは3人程度と貧弱な体制であるが、計算機に投げた後に待ち時間ができることから、これを逆手にとって複数の研究を同時並行的に進めていくことが可能である。計算には、研究室のワークステーションを使う場合もあるが、計算規模が大きい場合は富嶽のようなスーパーコンピュータを利用することで解析時間の短縮も図ってきた。計算機での解析では、ドライの結果のみではなくウエットの結果と併せて研究を進めることも重要である。
そこで今回の講演では、①核酸医薬の設計から評価、②計算DR (ドラッグリパーポージング)の研究開発、③数理モデル化による将来予測(副作用予測と治療予後の予測、コロナウイルス亜種の感染力予測)、等への計算機利用についてこれまでの研究成果を基に、紹介したい。
***富山大学プレスリリース(2022/6/21)***
***NHK NEWS WEB***
***富山大学プレスリリース(2022/8/30)***
***神戸大学プレスリリース(2022/8/30)***
***査読前論文(プレスリリースの根拠論文)***

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