熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2ー2ー1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
1998年 5月14日 更新
合成スケールは 30, 200, 1000 nmolの3種類から選択できます。30 nmol カラム、合成プログラム Beckman の場合、1サイクル 3.8 分で合成できます(20merで1 時間 20 分)。合成後の後処理は、クリベージ(室温、5 分)およびデプロテクション( 65℃、5 分)で終了します。収率モニター、空ボトル検知 モニター、流速モニター等多数のモニターにより、合成工程を監視し、合成の失敗を防ぐことができます。
合成に必要な試薬量は、カラムサイズ、合成プログラム及び合成 DNA のサイズによって決まります。必要な試薬は、反応カラム(30nmol; \2,000、200nmol; \2,300、1000 nmol; \3,800)、アミダイト試薬(0.5 g; \10,000)、オキシダイザー(\10,000)、デブロッカー(\8,000)、Cap 1(\7,000)、Cap 2(\7,000)、アクチベーター(\20,000)、アセトニトリル(4 L x4; \90,000 )およびクリベージ試薬(40ml; \35,000 )で、それぞれ単品で購入できますが、遺伝子実験施設で一括して注文、購入、管理することにします。デモンストレーション期間中に、各試薬の消費量から合成コストを計算しました。その結果、 次表の式に従って利用者負担金を算出することにしました。ただし、この式は、平成7年8月現在の試薬価格(上記)に基づくもので、今後改訂される可能性 があります。また、2種類ある合成プログラムのうち、FASTプログラムを用いると、1サイクル2分で合成できます(20merで40分)が、Beckman プログラムと比べて試薬の消費量が 1.5 倍になります。
例:30 nmol カラム、合成プログラム Beckman、20mer の場合
利用者負担金 = \2,000 +\200 x 20 = \6,000
熊本大学遺伝子実験施設では、スタッフの数が少なく、DNA の合成受託サービスまで行なうことはできません。DNA 合成装置 Oligo 1000 を用いて、利用者に自分で合成してもらうことになります。ただし、企業における合成受託サービスの価格はどんどん下がってきており、本機器の利用者負担金よりも安い値段で入手できるところもあります。利用者は、その点を認識したうえで使用して下さい。