<第20回 遺伝子技術講習会>
主催:遺伝子実験施設
『dHPLC(Denaturing HPLC)を用いた
変異解析・スクリーニング』
機 器;WAVE(TRANSGENOMIC)
日 時;平成13年7月19日(木)
13:30〜16:00
13:30−14:30 セミナー
WAVE核酸フラグメント解析システムを利用した、
自動で高精度な変異遺伝子発見とスクリーニング手法
14:30−14:45 休憩
14:45−16:00 ワークショップ
機器の構造及び分離メカニズムと解析手法。
また、実際に変異解析のデモ。
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
講 師;木下 雅彦 氏
[TRANSGENOMIC Japan, INC.
アプリケーションケミスト]
内 容;
TRANSGENOMIC, INC.のWAVE核酸フラグメント解析システム(以下WAVEシステム)は、イオン対逆相高速液体クロマトグラフィー(IP-RP-HPLC)を基にしたdenaturing HPLC(dHPLC)システムです。 dHPLCはカラムの温度を厳密に制御することで、サンプルとなる核酸を非熱変性状態、一部熱変性状態、熱変性状態に変化させ、DNAのサイジング、変異解析、精製等の様々なアプリケーションに対応することができます。
TMHA (Temperature Modulated Heteroduplex Analysis)法を利用した変異解析では、従来の手法(SSCP、DGGE等)に比べて、高感度、高精度、低コストでSNPや変異を検出することが可能です。この特徴を生かし、まずWAVEシステムでスクリーニングを行ない、変異の確認されたもののみをシークエンシングすることで、分析コストを大きく下げることができます。
このTMHA法では、分析温度をどのくらいに設定するかが重要です。WAVEシステムに搭載されているソフトウェアWAVEMAKERは、サンプルのシークエンスを入力するだけで、そのサンプルの分析に適した温度や、溶出グラジエント条件等を自動で設定することができます。
今回の遺伝子技術講習会では、主に変異解析の原理、従来法との比較、分析コスト等について説明し、さらに実際にサンプルを分析し性能を体感していただく予定です。
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熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:WWW@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp