<第46回遺伝子技術講習会>

主 催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
共 催:拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス研究・教育システ ムの構築」

『プロテオミクスの進化―タンパク質同定から機能解析へ』


日 時:2004年 7月22日(木)13:30〜16:00
場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター
    遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
内 容:
 13:30〜14:50 『プロテオミクス研究における質量分析装置の基礎と応 用』
    アプライドバイオシステムズジャパン(株)マーケティング   津幡 卓一

 質量分析装置が1897年に開発されて、100年以上経過した。今や、質量分析装置は タンパク質を始めとして生体分子の解析に広く用いられている。当初、タンパク質に おける質量分析装置は二次元電気泳動によって分けられたタンパ ク質の同定に用い られていたが、変動解析、機能解析、相互作用解析、バイオマーカー探索、ドラッグ ターゲットなどさまざまに用いられることとなった。プロテオミクスに用いられる質 量分析装置の特徴、タンパク質の同定からさまざまなアプリケーションまでわかりや すく説明させていただきます。

 15:00〜16:00 『機能的プロテオミクスを用いた血管病の原因シグナル 分子の探索』
    山口大学医学部医学科器官制御医科学講座・分子細胞生理学 教授 小林 誠

 血管攣縮などの血管病の本態として、Rhoキナーゼ(ROK)を介した血管平滑筋のカ ルシウム非依存性収縮が注目されている。このROKの上流の血管病原因分子として、 我々は、スフィンゴシルホスホリルコリン(SPC)を同定し、さらに、SPCが、Srcフ ァミリー・チロシンキナーゼ(Src-TK)の活性化を介してROKを活性化する事を見出 した。今回は、Src-TK依存性のチロシンリン酸化レベル変化を指標に、質量分析計を 用いて、Src-TKの下流分子を網羅的に探索 し、ペプチド・マス・フィンガープリン ティング(PMF)法によって分子を同定した。



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