熊本大学
生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設
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2003年 7月 7日 更新
アクティブボード・2003年7月研究発表を行った学会;Kyoto T Cell Conference (KTCC)2003年6月27日〜28日(京都) タイトル;ヒトCD4+T細胞におけるリン酸化タンパク質のプロテオーム解析 発表者;入江 厚 氏 (熊本大学 大学院医学薬学研究部 免疫識別学講座) Abstract; ヒトCD4+T細胞クローンT5-32は、HLA-DR4拘束性に溶連菌M12タンパク質由来のペプチドM12p54-68を特異的に認識し増殖する。過剰に発現させたM12p54-68のアナログでTCR低親和性ペプチドと考えられるQ59Gは、ZAP70の活性化を伴うことなくT5-32に強い増殖応答を誘導する。このT細胞活性化機構に関わるシグナル伝達分子を同定する目的で、両刺激および無刺激のT5-32細胞からリン酸化タンパク質を分画し、二次元電気泳動を行なった。主なスポットのタンパク質を質量分析機を用いて同定し、それぞれのT細胞試料間で量が変化するものを特定した。その結果、野生型抗原ペプチド(M12p54-68)とアナログペプチド(Q59G)による刺激を比較した場合に、発現に差が認められるリン酸化タンパク質を複数同定した。 |