GTC User Meeting
GTC User Meeting(GUM)は、施設利用者の間で情報交換を行うためのイベントとして、平成12年度からスタートしました。その後何回か見直しを行い、現在の姿に落ち着きました。これまでの流れを以下のまとめました。
(1)企画
(2)改革
(3)再開
遺伝子実験施設利用者の情報交換の場として、平成12年度からGTC User Meeting(GUM)を行うことにしました。そこで平成11年度末、その準備段階として、GUM開催を伝えるニュースをメールで配信しました。
=== GTC User Meeting(GUM)の開催について===
[GTC On Line News No.81(2000年3月6日)より]
遺伝子実験施設は、医学部、医学部付属病院、薬学部、理学部など、約70講座400人以上が利用者登録を行い、数多くの人(200人〜300人?)が実際に機器や設備を利用しています。遺伝子実験施設のスタッフから利用者への情報伝達に関しては、施設内に掲示を出したり、各種メーリングリストを活用することにより、比較的うまくいっているのではないかと考えています。対照的に、利用者からスタッフへ、あるいは利用者間の情報伝達という点については、これまで特別な機会をお設ける努力はしてきませんでした。
同じ施設で仕事をしながら、よく見かける相手が何を研究しているのか全く知らないというのは、ある意味でもったいないことだと思います。もしかしたら、今あなたが直面しているトラブルを解決する鍵を、隣にいる人が握っているかもしれないのですから。また、全く知らない人に対して、「こうすればいいのに」とか、「あんなことをされたら迷惑だ」とか思っても、なかなか声をかけにくいと思います。
そこで、「GTC User Meeting(GUM)」というシステムを考えてみました。基本方針を下記に示します。
・・・GUM基本方針・・・
(1)遺伝子実験施設を利用している個人又はグループの研究発表の時間[パート1]と、利用者及びスタッフの自由な意見交換の時間[パート2]の2部構成にします。
(2)時間に関しては、[パート1]を20〜40分、[パート2]を10〜20分程度とし、全体として30〜60分とします。1時間経ったら、途中でも打ち切り、続きの議論は個別に行ってもらいます。
(3)[パート1]については、毎回1人が発表し、荒木または吉信が座長を勤めます。OHPによるプレゼンテーションを基本とし、必要に応じて実物投影機やスライド映写機の使用も認めます。参加者は、話の途中でも自由に質問や意見を述べて良いことにします。
(4)話の内容は、過去の実績よりも、むしろ現在遺伝子実験施設を利用して進めている仕事の話が望ましいです。全く異なる分野の研究者が集まっているので、研究の背景も分かりやすく説明して下さい。どういう機械や技術を主に使用しているのか、あるいは計画しているのかについても一言触れて下さい。自分たちが利用している新技術を紹介したり、現在直面している問題について意見を求めても良いと思います。
(5)[パート2]に関しては、誰でも自由に発言してもらい、問題がない範囲で、「On Line News」に内容を掲載します。
(6)頻度は2ヶ月に1回程度とし、第1回は、5月の連休明けを予定しています。
(7)場所は遺伝子実験施設・6階・セミナー室(601)とし、参加者が多い場合には、講義室(602)へ移動します。従って、両方に予約を入れておきます。
まあ、ざっとこのような感じですが、いかがでしょうか?あまり堅苦しく考えず、利用者同士の連帯感を形成するのに役立てば良いなと思います。こうした方が良いのではという基本方針に関する意見、あの人のあるいは、あのグループの話が聞きたいというリクエスト、是非話をしたいという発表希望者など「GTC User」の皆様の積極的な御意見をお待ちしています。
=== GTC User Meeting(GUM)について===
[GTC On Line News No.158より]
平成13年1月30日(火)、第5回GTC-User
Meeting(GUM)を開催しました。パート1では、発生医学研究センター・胚形成部門・形態形成分野の古島謙亮氏が、「頭部に発現する遺伝子のスクリーニング及びその解析」というテーマで話をしました。膨大な実験データに基づき、大変興味深い講演で、質疑も活発に行われたのですが、残念ながら参加者は7名(そのうち遺伝子実験施設関係者5名)しかいませんでした。以前から参加者は少ないことが多かったのですが、パート2では、「どうすればもっと人を集められるか?」ということが話題になりました。参加した施設利用者から、使用したベクターやプロトコールなど、もっと技術的なところに重点を置いても良いのではないかという意見があり、これまでの形式を見直す必要があるという結論に達しました。
GUMは、利用者からスタッフへ、あるいは利用者間の情報伝達を活発にすることを目的として、昨年春開設しました。GTC On Line News No.81を御参照下さい。
今回のGUMに関する様々な意見を参考にし、次回から下記方針で進めたいと考えています。ご意見ご要望をお寄せ下さい。
・まず、「共焦点レーザースキャン顕微鏡を用いたタンパク質局在解析」など、技術的な部分に重点を置いたテーマを決める。次にそのテーマにふさわしい施設利用者をピックアップし、セミナーを依頼する。
・ テーマだけでなく、簡単な内容も含めてアナウンスする。
・施設利用者だけでなく、希望者は誰でも参加できるようにする。従って、「GTC On Line News」だけでなく、他の方法でもアナウンスする。
・当日、手元資料として、演者が実際に使用しているプロトコールのコピーを配付する。
・場所および時間に関しては、これまでどうりとする。即ち、遺伝子実験施設セミナー室又は講義室で開催し、パート1であるセミナーを20〜40分、利用者及びスタッフの自由な意見交換の時間(パート2)を10〜20分とする。
=== 第10回GUM===
[GTC On Line News No.289より]
下記日程で、第10回GUMを開催しますのでお知らせします。「GTC On Line News No.158」でお知らせした、新しいスタイルのGTC-User Meeting(GUM) は、今回で5回目になります。平成13年10月5日(金)に開催した第9回GUMから、既に8ヶ月経過しました。ブランクが長くなったのは『アクティブボード』に力を入れていたことも理由の一つですが、適当なテーマが思いつかなかったのも事実です。今回、6月の『アクティブボード』に発表されている牟田 真由美氏(発生医学研究センター 臓器形成分野)のポスターとタイアップする形で、動物資源開発研究センター技術開発分野の竹田 直樹氏に講演をお願いすることにしました。
当日、手元資料として、演者が実際に使用しているプロトコールのコピーを配付します。遺伝子実験施設利用者でなくても参加できますので、多数の皆様のご来聴を歓迎します。
尚、これまで[パート2](10〜20分)として「利用者及びスタッフの自由な意見交換」の時間を設けていましたが、実質的に何事もなく終わるケースが多く、[パート1]だけで終わっていましたので、[パート2]は止めることにします。そのかわりに、講演時間(質疑含む)をこれまでの「20〜40分」から「40〜60分」に延長します。
・・・・・第10回GUM・・・・・
日時;平成14年 6月26日(水)17:30〜18:30
場所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
テーマ:「Knockout Mouseの作り方(遺伝子はあるけれど、、、、、)」
発表者:竹田 直樹 氏
(動物資源開発研究センター 技術開発分野)
要 旨:
ES細胞を用いてKnockout Mouseを作成する方法は、遺伝子を解析する数ある方法の中の1つです。しかし理解してはいるものの、何となく敷居が高く手が出しにくいと感じている人は多いのではないでしょうか?KO TargetingStrategyは@Vectorの構築 AES細胞への導入 Bキメラマウスの作製の大きく3つからなります。今回はこれら方法論を含め、得られた遺伝子からVectorを構築する際に何を考慮すべきかについて討論したいと考えています。
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