今月のお知らせ
  (平成13年3月)

熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2001年 3月 7日 更新


今月のお知らせ(3月)

 内容:
  (1)GTC User Meeting について
  (2)キャピラリーシーケンサーについて
  (3)スライド作製装置について


<これまでのお知らせ>


(1)GTC User Meeting について

 「GTC On Line News No.158」でお知らせした様に、新しい
スタイルでGTC-User Meeting(GUM)を再開します。当日、手元
資料として、演者が実際に使用しているプロトコールのコピーを
配付します。遺伝子実験施設利用者でなくても参加できますので、
多数の皆様のご来聴を歓迎します。

・・・・・GUM 第6回・・・・・
日時;平成13年3月21日(水)17:00〜18:00
場所;遺伝子実験施設・6階・セミナー室(601)
            または 講義室(602)
内容;
[パート1](20〜40分)
テーマ:「Whole-mount in situ hybridization法について」

発表者:関本 朝久 氏(発生医学研究センター 臓器形成分野)

要旨:Whole-mount in situ hybridization法の最大の特徴は、組織
  切片にしなくても、遺伝子転写物の局在が生体の本来の位置で
  三次元的に一目でわかる点であり、現在かかすことのできない
  実験法のひとつです。今回はWhole-mount in situ
  hybridization法のプロトコールをWilkinsonの方法に基づいて
  簡単に説明し、これまでの結果を反省点を含めていくつか提示
  します。

[パート2](10〜20分)
  〜〜〜利用者及びスタッフの自由な意見交換〜〜〜

(2)キャピラリーシーケンサーについて

 遺伝子実験施設に、3台目のキャピラリーシーケンサー(ABI
PRISM 310 Genetic Analyzer)が入りました。先の2台は平成12
年度研究高度化設備費で購入したものですが、今度の機械は科学技術
振興事業団(ジーントラッププロジェクト)が、発生医学研究センター
臓器形成分野(山村研一教授)のために購入した備品です。従って、
「山村研の備品」なのですが、他の2台と同じ様に遺伝子実験施設の
設備として自由に使用出来ます。設置場所は他の2台と同じ遺伝子実
験施設・5階・機器分析室(502)です。キャピラリーシーケンサー
が3台になりましたので、2台目のキャピラリーシーケンサーをロング
キャピラリー専用機にし、1台目と3台目をショートキャピラリー専用
機にすることにしました。これに伴い、使用上のルールを少し見直しま
す。

(a) 利用者負担金は、これまで1サンプル250円でしたが、3月から
ショートキャピラリーは200円に値下げし、ロングキャピラリーの方
を250円にします。

(b) 1サンプル泳動するために必要な時間は、ショートキャピラリーが
約1時間なのに対して、ロングキャピラリーの方は約3時間かかります。
そこで、1回の予約で流せるサンプル数は、ショートキャピラリーに関
してはこれまでどうり24サンプル、ロングキャピラリーに関してはそ
の3分の1で8サンプルとします。

(c) 泳動終了後のサンプルが必要か不要かを示すプレートを作成しまし
た。必要な場合、次に泳動する人はアルミホイルで遮光し、機器分析室
内の冷蔵ショーケースのPCR産物置き場に置いて下さい。

(d) 予約を入れ、実際に泳動しているのに、使用記録を書かない人がいま
す。気付いた場合は注意していますが、改善されない場合、『ルール違
反者の処置方法についての申合せ』
を適用します。

 なお、山村研についてはシーケンサーの利用者負担金を免除します。
これは、「GTC On Line News No.86」でお知らせした、FACSCalibur
及びFACScanについての利用者負担金と同じ処置です。今後同様なケース
(各講座の備品として購入することで遺伝子実験施設の設備更新を行い、
その講座に関しては利用者負担金を免除する)が、さらに続くことを期待
しています。

(3)スライド作製装置について

 遺伝子実験施設・6階・遺伝情報解析室(606)に、2台目のスライ
ド作製装置[Personal LFR Plus]が入りました。これは、キャピラリー
シーケンサー同様、科学技術振興事業団(ジーントラッププロジェクト)
が、発生医学研究センター臓器形成分野(山村研一教授)のために購入し
た備品です。従って、「山村研の備品」なのですが、山村研に設置するよ
りもGTCに設置する方が有効利用出来ると判断されました。GTCの設
備として自由に使用出来ます。
 なお、接続したコンピューター(PowerMac G4/400)は、平成12年
度研究高度化設備費で購入した「塩基配列情報解析装置」で、遺伝子実験
施設の備品です。DNAアナリシス・システム(Model 4200 S-2、米国
LI−COR社)の解析用ソフト(e-Seq)がインストールされています。


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp