今月のお知らせ
  (平成15年 6月)

熊本大学
生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設

熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2003年 6月 3日 更新


今月のお知らせ(6月)

 内容:
  (1)ABI PRISM 7700 使用説明会のお知らせ
  (2)第34回遺伝子技術講習会のお知らせ
  (3)『アクティブボード』について


<これまでのお知らせ>


(1)ABI PRISM 7700 使用説明会のお知らせ

 下記日程で、ABI PRISM 7700 使用説明会を開催します。
多数の皆様の参加を歓迎いたします。

===== ABI PRISM 7700 使用説明会 =====

機 器:ABI PRISM 7700
   [アプライド・バイオシステムズ・ジャパン]
日 時:2003年 6月 5日(木) 14:00〜17:00
  パート1  14:00〜15:30
  パート2  15:30〜17:00
場 所:遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
説明担当者:勝本 博 氏
   アプライド・バイオシステムズ・ジャパン
内 容:
 遺伝子実験施設・5階・機器分析室(502)に設置している「ABI PRISM 7700」は、出発物質の定量を可能にしたリアルタイムPCR産物分析装置です。PCR産物を検出する手段として一般的に行われている方法は、アガロースゲルやアクリルアミドゲルを用いて電気泳動を行い、エチジウムブロマイド(EtBr)などで染色し、ポラロイドカメラで写真撮影を行うという方法です。この方法は、PCR産物の大きさを調べるという定性的な実験として大変重要なのですが、定量的なデータを得ることは出来ません。また、PCR反応中にラジオアイソトープや蛍光色素を取り込ませることにより、得られた PCR 産物を直接定量する方法もありますが、このようなエ ンドポイント解析では、PCR産物の量は定量出来ますがスタート時のサンプルの量を正確に決定することは不可能です。ABI PRISM 7700 は、このようなPCR法の欠点を補うために、リアルタイム解析というシステムを導入しています。この方法は、PCRの各サイクル毎に産生される活性化蛍光色素の量をリアルタイムで検出することにより、10の5乗以上のダイナミックレンジで出発物質の定量を可能にしました。
 今回は、リアルタイムPCRであるTaqMan PCRの原理及び下記新商品の紹介(パート 1)と、「ABI PRISM 7700」の使用方法の説明(パート2)を行います。
・Gene Expression assay
・SNP Genotyping assay
・Genomic Assay(Assays-on-DemandおよびAssays-by-Design)
  Assays-on-Demand:パブリックおよびセレラジェノミクスのデータベース
            を使用 し、バイオインフォマティクスを駆使してデザ
            インされたレディメイドアッセイ
  Assays-by-Design:お客様よりいただきました配列情報をもとにprimer
            probeをデザインするオーダーメイドアッセイ

(2)第34回遺伝子技術講習会のお知らせ


 下記日程で、第34回遺伝子技術講習会を開催しますのでお知らせします。今回 は、全国数箇所で開催を予定しているキアゲンセミナーの九州地区版です。多数の方 の御来聴を歓迎いたします。

======= 第34回遺伝子技術講習会 =======

タイトル;「遺伝子発現解析における基本操作」
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602号室)
日 時:平成15年6月9日(月)15:00〜16:30
講師及び内容;
<パート1>15:00〜15:40
"Critical Factors for Successful Real-Time PCR"
    Dr. Andreas Missel (QIAGEN GmbH)
 Real-Time PCRの成功のため、プライマーのデザインとGene Expression Assay, Real-Time PCR, RT-PCRにおけるカチオンの役割、One-step, Two-step RT-PCRにおけるPrimerの重要性などについて基礎的な解説をします。Dr. MisselはPCRのスペシャリストですので、PCRにおいて通常遭遇する問題点を質問できます。

<パート2>15:45〜16:30
"RNA Interference-Tools and Techniques for Efficient Gene Silencing"
    Dr. Constanze Kindler (QIAGEN GmbH)
 遺伝子制御の1方法としてsiRNAの細胞内導入がありますが、プラスミド法との違い、キアゲンsiRNAの特長、キアゲン新Transfection試薬によるsiRNA導入、RNAiの評価、細胞の違いとTransfection効率などについて解説します。Dr. KindlerはTransfectionのスペシャリストですので、一般的Transfectionの他に、siRNAの導 入、評価系で幅広いサポートが可能です。
 セミナーでは資料の準備をいたしております。
また、日本語で内容を説明できる者が同席します。
多くのご来聴をお待ちしています。

(3)『アクティブボード』 について

 6月の『アクティブボード』は、本田 志延氏(大学院医学薬学研究部 腫瘍医学分野)、五十嵐 英哉氏(大学院医学薬学研究部 感染・免疫学講座 免疫分野)及び岡本 勇氏(熊本大学 大学院医学薬学研究部 呼吸器病態学分野)の3人にお願いしました。各ポスターのAbstractも『アクティブボード』のページに掲載していますので、是非ご覧下さい。


熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設,
E-mail: www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp