今月のお知らせ(7月)
内容:
(1)『理科教員のための組換えDNA実験教育研修会』のお知らせ
(2)第36回遺伝子技術講習会のお知らせ
(3)第37回遺伝子技術講習会のお知らせ
(4)『アクティブボード』について
文部科学省の組換えDNA実験指針の改正により、中学・高等学校においても「教育目的組換えDNA実験」が可能になりました。指針では、組換えDNA実験を実施した経験を有する者が実験指導者となることを求めています。そこで遺伝子実験施設では、昨年度から文部科学省「地域貢献特別支援事業」の一環として、熊本県内の中学校・高等学校の現職理科教員を対象としたトレーニングコースを開催しています。教育の現場に新しい教材として組換えDNA実験を取り入れることで、遺伝子組換えに関する知識の一般社会への普及に役立たせることを期待しています。今年度も下記内容で『理科教員のための組換えDNA実験教育研修会』を開催しますのでお知らせします。施設利用者の皆様には、期間中ご迷惑をおかけするかも知れませんが、予めご了承下さい。
===== 平成15年度 理科教員のための組換えDNA実験教育研修会 =====
参加対象:熊本県内の中学・高等学校現職理科教員
募集人員:20名
実施期日:平成15年8月11日 〜 平成15年8月13日
実施場所:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
6階 講義室(602)及びセミナー室(601)
受講料:無料
講義内容:高等学校における遺伝子教育や文部科学省の組換えDNA実験指針に関する講義、及びプラスミドによる大腸菌の形質転換などの実習を行うと同時に、生命倫理を含めた生命科学の最先端の話題を提供する。
研 修 日 程
=== 8月11日(月) ===
13:00〜13:30 受付
13:30〜13:50 開講式及びオリエンテーション
13:50〜14:30(研修1)講義「遺伝子実験について」
14:40〜15:20(研修2)講義「組換えDNA実験指針の概要」
15:20〜16:00 参加者の自己紹介
16:10〜18:00(研修3)講義と実習「大腸菌の形質転換」
=== 8月12日(火) ===
9:30〜10:00(研修4)講義と実習「大腸菌のコロニー観察」
10:10〜11:00(研修5)講義「病気と遺伝子」
11:10〜12:00(研修6)講義「染色体の話」
昼 食
13:00〜13:50(研修7)講義「遺伝子改変マウスの胚・精子バンクシステム」
14:00〜14:50(研修8)講義「教育現場への遺伝子実験導入について」
15:00〜17:30(研修9)講義と実習「エタノール沈殿とPCR」
17:40〜18:00(研修10)施設見学
=== 8月13日(水) ===
9:30〜12:00(研修11)講義と実習「PCR産物の電気泳動」
昼 食
13:00〜13:50(研修12)問題提起フォーラム「生命科学と倫理」
14:00〜14:45(研修13)総合討論と質疑応答
14:45〜15:00 閉講式(修了証書授与等)
下記日程で、第36回遺伝子技術講習会を開催しますのでお知らせします。多数の方の御来聴を歓迎いたします。
======= 第36回遺伝子技術講習会 =======
タイトル;「蛍光マイクロビーズアレイシステム"Luminex"」
(DNAマイクロアレイ「Ace Gene] Oligo Mouse 30Kのご紹介)
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602号室)
日 時;平成15年 7月25日(金)13:00〜16:00
13:00 〜 13:45 蛍光マイクロビーズアレイシステム『Luminex 100』
13:45 〜 14:45 Luminexの実演
14:45 〜 15:00 質疑応答
15:00 〜 15:45 オリゴDNAチップ『Mouse Oligo chip 30K Ace Gene』
15:45 〜 16:00 質疑応答
講 師;日立ソフト(株)ライフサイエンス推進本部
製品開発部 嶋津 怜 (Luminex)
製品開発部 小田 滋 (Luminex)
マーケティンググループ 番 健一 (Ace Gene)
内 容;
<1>蛍光マイクロビーズアレイシステム『Luminex 100』
Luminexはサスペンションアレイと呼ばれるマイクロビーズを利用した新しい形態のマルチアナライト・アッセイシステムです。この方式は、取扱いや検出のしやすさから臨床診断などの応用分野での利用が期待されている解析手法です。Luminexは、それぞれ異なる色に着色された100種類のポリスチレン製微粒子(Luminexビーズ)を使用し、1本のマイクロチューブ内で最大100項目の解析を同時に行えるシステムです。
特長:○1度に100項目を同時解析。
○ゲノム創薬に特化した解析機能を搭載。
○少量サンプルでの実験が可能
○多彩なアプリケーション。
〈Luminexの実演〉
○装置及び操作説明
○数種の蛍光ビーズを測定
○解析手順
○アプリケーション
サイトカイン、SNPs、HLA Typing、レセプターリガンドアッセイ
核酸アッセイ、酵素アッセイ等
<2>オリゴDNAチップ『Mouse Oligo chip 30K Ace Gene』
今、DNAチップに求められていることは豊富な遺伝子コンテンツを搭載した高品質なオリゴDNAチップを低価格で提供することです。日立ソフトではAceGeneシリーズとしてHuman Oligo Chip 30K に続きまして、Mouse Oligo chip 30Kを販売開始致しました。Mouse Oligo chip 30Kはマウス30,000遺伝子のオリゴヌクレオチドを搭載し、59,800円という価格を実現致しました。
特長:○クロスハイブリダイゼーションを回避するオリゴDNAをデザイン
○独自コーティング技術による高いシグナル
○充実したアノテーション情報
下記日程で、第37回遺伝子技術講習会を開催しますのでお知らせします。多数の方の御来聴を歓迎いたします。
======= 第37回遺伝子技術講習会 =======
タイトル;「ヒト人工染色体ベクターの構築」
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602号室)
日 時:平成15年8月8日(金)17:00〜18:30
講 師;琉球大学医学部 医科遺伝学分野
助教授 要 匡(かなめ ただし)先生
7月の『アクティブボード』は、入江 厚氏(大学院医学薬学研究部 免疫識別学分野)、岡藤 辰也氏(大学院医学薬学研究部 神経分化学分野)及び荒木 喜美氏(発生医学研究センター 臓器形成分野)の3人にお願いしました。各ポスターのAbstractも『アクティブボード』のページに掲載していますので、是非ご覧下さい。
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