今月のお知らせ
  (平成15年 8月v.2)

熊本大学
生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2003年 8月 7日 更新


今月のお知らせ(8月v.2)

 内容:
  (1)『理科教員のための組換えDNA実験教育研修会』のお知らせ
  (2)第37回遺伝子技術講習会のお知らせ(日程変更)
  (3)第38回遺伝子技術講習会のお知らせ
  (4)『アクティブボード』について


<これまでのお知らせ>


(1)『理科教員のための組換えDNA実験教育研修会』のお知らせ

 文部科学省の組換えDNA実験指針の改正により、中学・高等学校においても「教育目的組換えDNA実験」が可能になりました。指針では、組換えDNA実験を実施した経験を有する者が実験指導者となることを求めています。そこで遺伝子実験施設では、昨年度から文部科学省「地域貢献特別支援事業」の一環として、熊本県内の中学校・高等学校の現職理科教員を対象としたトレーニングコースを開催しています。教育の現場に新しい教材として組換えDNA実験を取り入れることで、遺伝子組換えに関する知識の一般社会への普及に役立たせることを期待しています。今年度も下記内容で『理科教員のための組換えDNA実験教育研修会』を開催しますのでお知らせします。施設利用者の皆様には、期間中ご迷惑をおかけするかも知れませんが、予めご了承下さい。

===== 平成15年度 理科教員のための組換えDNA実験教育研修会 =====
参加対象:熊本県内の中学・高等学校現職理科教員
募集人員:20名
実施期日:平成15年8月11日 〜 平成15年8月13日
実施場所:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
     6階 講義室(602)及びセミナー室(601)
受講料:無料
講義内容:高等学校における遺伝子教育や文部科学省の組換えDNA実験指針に関する講義、及びプラスミドによる大腸菌の形質転換などの実習を行うと同時に、生命倫理を含めた生命科学の最先端の話題を提供する。

研 修 日 程
=== 8月11日(月) ===
13:00〜13:30 受付
13:30〜13:50 開講式及びオリエンテーション
13:50〜14:30(研修1)講義「遺伝子実験について」
14:40〜15:20(研修2)講義「組換えDNA実験指針の概要」
15:20〜16:00 参加者の自己紹介
16:10〜18:00(研修3)講義と実習「大腸菌の形質転換」

=== 8月12日(火) ===
 9:30〜10:00(研修4)講義と実習「大腸菌のコロニー観察」
10:10〜11:00(研修5)講義「病気と遺伝子」
11:10〜12:00(研修6)講義「染色体の話」
     昼 食
13:00〜13:50(研修7)講義「遺伝子改変マウスの胚・精子バンクシステム」
14:00〜14:50(研修8)講義「教育現場への遺伝子実験導入について」
15:00〜17:30(研修9)講義と実習「エタノール沈殿とPCR」
17:40〜18:00(研修10)施設見学

=== 8月13日(水) ===
 9:30〜12:00(研修11)講義と実習「PCR産物の電気泳動」
     昼 食
13:00〜13:50(研修12)問題提起フォーラム「生命科学と倫理」
14:00〜14:45(研修13)総合討論と質疑応答
14:45〜15:00 閉講式(修了証書授与等)

(2)第37回遺伝子技術講習会のお知らせ(日程変更)

 下記日程で、第37回遺伝子技術講習会を開催しますのでお知らせします。今回は、以前山村研究室の助手をされていた要先生に、染色体工学の話をしていただくことにしました。多数の方の御来聴を歓迎いたします。

======= 第37回遺伝子技術講習会 =======

主 催;遺伝子実験施設 & 医学薬学研究部腫瘍医学分野
テーマ;「ヒト人工染色体ベクターの構築」
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602号室)
日 時:平成15年8月13日(水)17:00〜18:30
講 師;琉球大学医学部 医科遺伝学分野
    助教授  要 匡(かなめ ただし)先生
内 容;
 1987年に発表された酵母人工染色体構築の成功より、ほ乳類(ヒト)人工染色体(human artificial chromosome: HAC)の構築が模索されて来ましたが、近年、実現へ向け近づいてきました。このHAC構築は、染色体の動的メカニズムを解明するばかりでなく、クロマチン高次構造によるエピジェネティックな発現制御を解析する手段としても重要です。さらに、全く新しいタイプの遺伝子治療ベクターとしても注目を集めています。
 このHACは、主に「top-down approach」と「bottom-up approach」と呼ばれる2つの方法により構築が試みられていますが、これら2つの手法により得られた人工染色体をそれぞれ紹介し、それらの性質や応用についてお話したいと思います。

(3)第38回遺伝子技術講習会のお知らせ

 下記日程で、第38回遺伝子技術講習会を開催しますのでお知らせします。多数の方の御来聴を歓迎いたします。

======= 第38回遺伝子技術講習会 =======

主 催;遺伝子実験施設 & 日本ミリポア株式会社
テーマ;「タンパク質解析セミナー」
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602号室)
日 時:平成15年 8月26日(火)13:00〜15:00
講 師;日本ミリポア株式会社 テクニカルサポートスタッフ
内 容;
プロテオーム解析におけるタンパク質同定技術とサンプル調製
  1.差が出るWestern Blotting 講座(30分)
     ・Western Blottingの至適条件検討法
  2.Peptide MS Fingerprinting (PMF) の基礎(90分)
     ・MALDI-TOF MSのための極微量サンプル濃縮、精製法
     ・効率的多検体ゲル内消化キットと迅速サンプル調整法
 *上記内容以外にも、タンパク質精製・解析に関するご質問、承ります。

(4)『アクティブボード』 について

 8月の『アクティブボード』は、小川 峰太郎氏(発生医学研究センター 造血発生分野)、春名 享子氏(発生医学研究センター 臓器形成分野)及び池永 薫氏(発生医学研究センター 系統発生分野)の3人にお願いしました。各ポスターのAbstractも『アクティブボード』のページに掲載していますので、是非ご覧下さい。


熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設,
E-mail: www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp