今月のお知らせ
  (平成17年9月)

2005年 9月 19日 更新


 内容:
  (1)九州バイオサイエンスシンポジウムのお知らせ
  (2)第58回遺伝子技術講習会のお知らせ
  (3)第59回遺伝子技術講習会のお知らせ
  (4)『アクティブボード』 について


<これまでのお知らせ>


(1)九州バイオサイエンスシンポジウムのお知らせ

 産学連携を指向した九州バイオサイエンスシンポジウムの第1回として、熊本大学主催のシンポジウムを企画しました。内容の詳細は、九州バイオサイエンスシンポジウムのページをご覧下さい。

産学連携を指向した九州バイオサイエンスシンポジウム
『疾患プロテオミクス最前線』
〜新規テクノロジーの開発から臨床応用まで〜
日   時:平成17年 9月2日(金)、9月3日(土)
場   所:熊本県立劇場(熊本市大江2丁目7−1) 演劇ホールおよび大会議室
参 加 費:無 料
主   催:熊本大学
共   催:疾患プロテオミクス研究会
講   師:戸田 年総(東京都老人総合研究所)
      津留 美智代・永田 見生(久留米大学)
      中山 敬一・松本 雅記(九州大学)
      三隅 将吾・庄司 省三(熊本大学)
      馬場 嘉信(名古屋大学)
      荒木 令江(熊本大学)
      山縣 ゆり子(熊本大学)
      小田 吉哉(エーザイシーズ研究所)
      西野 憲和(九州工業大学)
      谷口 寿章(徳島大学・理化学研究所 播磨研究所)

(2)第58回遺伝子技術講習会のお知らせ

 下記日程で、第58回遺伝子技術講習会を開催します。多数の皆さまのご参加をお待ちしています。

=========第58回遺伝子技術講習会=========
主 催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
共 催:拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス
    研究・教育システムの構築」
テーマ:『HaloTagTM テクノロジーのご紹介』
日 時:2005年9月28日(水)14:00〜15:30
講 師:プロメガ株式会社 テクニカルサービス部
     部長 本間 直幸 氏
【要旨】
 HaloTagTM Interchangeable Labeling Technology (HaloTagTM テクノロジー) は HaloTagTM タンパク質(HaloTagTM)とHaloTagTMリガンド(リガンド)の共有結合を 利用した新しいバイオイメージング技術です。HaloTagTM テクノロジーでは、細胞内 でHaloTagェがリガンドの受け皿として機能するため、結合させる蛍光リガンドを変 え ることで、1つのHaloTagTMを複数の蛍光で染め分けることができます。また、 HaloTagTM テクノロジーを用いたイメージングでは蛍光標識されたHaloTagTMだけか ら発光が得られるため、従来の方法では、次々に発現する同色の蛍光タンパク質によ り、その見分けが困難であった目的タンパク質の経時的な動態観察も効果的に行うこ とができます。また、HaloTagェテクノロジーで用いられるリガンドは変性条件下で も 安定なため、生細胞のみならず、固定条件下でもイメージングが可能です。しか も、 このリガンドの安定性はSDS-サンプルバッファー中でも保持されるため、タン パク質 の発現をSDS-PAGE後、蛍光イメージャーで直接検出することもできます。ま た、 HaloTagTM テクノロジーでは、イメージング以外にもビオチン標識リガンドを 用いる ことにより、ストレプトアビジンとのアフィニティを利用したHaloTagTMの精 製も容 易に行うことができます。
 今回のセミナーでは、リガンドを変えることで、ひとつのコンストラクトからさま ざまな応用が可能なHaloTagTM テクノロジーの概要と、この技術を用いたアプリケー ションをご紹介いたします。

HaloTagェアプリケーション例:
・生細胞を用いたタンパク質の動態(局在)観察(リアルタイム・イメージング)
・マルチカラー・イメージング(蛍光免疫染色法との組み合わせによる)
・(Non-RI)パルス-チェイス実験(発現時期に応じた融合タンパク質の染め分け)
・タンパク質複合体の単離(Pull-down アッセイ)

HaloTag Interchangeable Labeling Technologyホームページ:
http://www.promega.co.jp/halotag/index.html

(3)第59回遺伝子技術講習会のお知らせ

 下記日程で、第59回遺伝子技術講習会を開催します。今回は、少人数の班に分かれて実習を行う予定です。実習への参加を希望される方は、下記ホームページにアクセスし、9月27 日(火)までに登録手続きを行って下さい。また、聴講だけで良いという方も、資料を準備する必要がありますので、出来るだけ事前登録をお願いします。多数の皆さまのご参加をお待ちしています。

事前予約は9月27日(火)に締め切らせていただきました。

=========第59回遺伝子技術講習会=========
主 催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
共 催:拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス
    研究・教育システムの構築」
テーマ:『ゾイジーン無細胞蛋白質合成キットを用いた簡便な蛋白質調製』
日 時:2005年10月6日(木)13:00〜17:00
        10月7日(金) 9:00〜12:00
講 師:ゾイジーン株式会社 蛋白合成事業部
    三沢 悟氏、太田 幸子氏、古賀 裕久氏
【要旨】
 ヒトを初めとするあらゆる生物のゲノムの解読が完了し、すでにポストゲノム
研究が展開されています。未知遺伝子の機能を明らかにするためには迅速な蛋白
質発現系の開発が必須であり、近年無細胞蛋白質合成系が注目されています。
 ゾイジーン社では従来の無細胞蛋白質合成系に比べて機能解析ならびに構造解
析用蛋白質の合成に適した簡便で安価な小麦胚芽無細胞蛋白質合成系を開発いた
しました。
 今回のセミナーでは最近ゾイジーン社より発売された無細胞蛋白質合成キット
の使用方法についてデモンストレーションを通じてご紹介します。ぜひとも皆様
のご研究にお役立て下さい。

10月6日(木)
13:00〜13:30 小麦胚芽無細胞蛋白合成系の概要説明
13:30〜14:00 mRNA転写反応の概要説明
14:00〜15:00 mRNAの精製及び濃度算出
15:00〜15:30 翻訳反応の概要説明
15:30〜16:30 GFP及びプロテインホスファターゼの合成

10月7日(金)
 9:00〜 9:30 合成されたGFPの蛍光強度測定
 9:30〜12:00 SDS-PAGEによる合成されたGFP及び
            プロテインホスファターゼの確認
ホームページ参照:ゾイジーン株式会社
         ゾイジーン無細胞蛋白質合成キット発売

(4)『アクティブボード』 について

 平成17年9月の『アクティブボード』は、辰巳 徳史氏(熊本大学 発生医学研究センター パターン形成分野)、松本 健氏(熊本大学 発生医学研究センター パターン形成分野)及び伊藤 美陽氏(生命資源研究・支援センター バイオ情報分野)の3人にお願いしました。各ポスターのAbstractも『アクティブボード』のページに掲載していますので、是非ご覧下さい。


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熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設,
E-mail: www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp