第18回遺伝子技術講習会

熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2000年8月28日 更新


(3)「第18回遺伝子技術講習会」について

 下記日程で、「第18回遺伝子技術講習会」を開催します。
この講習会は、「GTC On Line News No.118」で予告しまし
た、今年度2回目の「ABI PRISM 7700 使用説明会」に相当
します。多数の方のご来聴を歓迎いたします。

======= 第18回遺伝子技術講習会 =======

テ−マ;リアルタイム定量PCRの原理と応用
機 器;ABI PRISM 7700(アプライド・バイオシステムズ)
日 時;平成12年 9月 6日(水)
     10:00〜15:00
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
講 師;勝本 博 氏
    アプライド・バイオシステムズ
    フィールドアプリケーション
内 容;
10:00〜10:30 基本原理説明
10:30〜12:00 リアルタイム定量のセットアップ&解析
   ーーー昼休みーーー
13:00〜14:00 対立遺伝子識別のセットアップ&解析
14:00〜15:00 プライマー設計ソフト(Primer Express)
            の取り扱い説明、その他質疑応答
 技術講習会終了後、希望者のみ、5階・機器分析室(502)へ
移動して、7700の使用方法を、機械の前で補足説明します。
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 遺伝子実験施設・5階・機器分析室(502)に設置している
「ABIPRISM 7700」は、出発物質の定量を可能にしたリアルタ
イムPCR産物分析装置です。
 PCR産物を検出する手段として一般的に行われている方法は、
アガロースゲルやアクリルアミドゲルを用いて電気泳動を行い、
エチジウムブロマイド(EtBr)などで染色し、ポラロイドカ
メラで写真撮影を行うという方法です。この方法は、PCR産物
の大きさを調べるという定性的な実験として大変重要なのですが、
定量的なデータを得ることは出来ません。また、PCR反応中に
ラジオアイソトープや蛍光色素を取り込ませることにより、得ら
れた PCR 産物を直接定量する方法もありますが、このようなエン
ドポイント解析では、 PCR産物の量は定量出来ますがスタート
時のサンプルの量を正確に決定することは不可能です。
 ABI PRISM 7700 は、このようなPCR法の欠点を補うために、
リアルタイム解析という全く新しいシステムを導入しています。
この方法は、PCRの各サイクル毎に産生される活性化蛍光色素
の量をリアルタイムで検出することにより、10の5乗以上のダイナ
ミックレンジで出発物質の定量を可能にしました。
 今回は、7700のコントロール及び解析に使用しているパソコン
を講義室に移設し、プロジェクターを用いて、パソコン画面をスク
リーンに映しながら解説します。
 技術講習会終了後(15:00以降)、実際に機械を使用する予
定のある希望者を対象に、502号室へ移動して、機械の前で補足
説明を行います。


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp