今月のお知らせ(平成9年2月)

熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2ー2ー1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
1997年 2月18日 更新

<セミナーのお知らせ>
  第4回遺伝子技術講習会

  を下記日程で開催いたします。

テーマ:『飛行時間型質量分析計
     (TOF−MS)の最新の話題』
日時:平成9年3月5日(水) 14:00~15:30
場所:楷樹会館・2階・第1研修室

講師:瀬田 和夫 博士

    日本パーセプティブ(株)東京本社 技術顧問

内容:飛行時間型質量分析計(TOF−MS)は、サンプル中の混合物をまず分子量の差で分離し、マススペクトルで表し、それぞれのピークの分子量を直接測定して表示する装置です。機械を持ち込むことは出来ませんが、スライドを用いて、日本パーセプティブ(株)の飛行時間型質量分析計 Voyager に関する最新の話題を提供します。
(1)装置に関する話題   (20分)
  ・原理と構造
  ・高分解能付加ユニット
     ディレイドイクストラクション(DE)機構
  ・フラグメント解析の進歩
     PSDからCID(コリジョンセル)へ
(2)タンパク質、ペプチドへの応用   (30分)
  ・修飾タンパク、ミューテーションへの応用
  ・C末、N末の酵素を用いるラダーシーケンス
     によるアミノ酸配列決定法
  ・フラグメント分離による微量ペプチドのシーケンス
  ・リン酸化ペプチド、糖タンパクへの応用
  ・ポリアクリルアミドゲルから直接タンパクの質量を測定した例
(3)DNA、RNAへの応用   (20分)
  ・プライマーの純度確認とRNAの質量測定
  ・ポイントミューテーションへの応用
     (DNAのラダーシーケンス法)
  ・アンチセンス研究のためのチオエート型
     オリゴヌクレオチドの純度確認
(4)その他の応用と最新の話題   (20分)
  ・水系高分子、有機系高分子の高分解能アプリケーション
  ・低分子化合物への応用
     ・・・ミリマスにとってかわるか?
  ・臨床診断への応用
     (免疫沈降法との組み合わせによるスクリーニング検査)
  ・オフラインLC−MSとしての応用
     (脱塩の苦労から解放されて)

<新しい建物についてのお知らせ(予告編 1)>

 遺伝子実験施設では、平成7年度補正予算で、新しい建物についての施設及び営繕費が認められ、同時期に予算が認められたアイソトープ総合センターと合同で7階建の建物を建設中です。竣工予定は、平成9年3月5日なのですが、若干遅れると予想されます。竣工検査が終わってから、実験台や各種大型機器の搬入調整を行うのにさらに1カ月程度かかると予想されますので、現在活動を行っている医学部F棟地下から新しい建物に引っ越すのは、4月末〜5月始めになると予想されます。
 現在、遺伝子実験施設運営委員会において、新しい建物の竣工に伴い、『遺伝子実験施設利用の手引き』等を作成中です。今月中に、最終的な原稿をまとめたいと考えていますが、特に興味がある方には、アンケートに協力していただくという条件で、荒木が作成した原案のコピーを送ります。2月14日まで受け付けています。希望者は、下記アドレスまで、E-mailで御連絡下さい。
   E-mail:WWW@gtc.medic.kumamoto-u.ac.jp

  <これまでのお知らせ>

熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:WWW@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp