今月のお知らせ(平成9年3月)

熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2ー2ー1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
1997年 2月28日 更新

<セミナーのお知らせ>
第4回遺伝子技術講習会

  を下記日程で開催いたします。

テーマ:『飛行時間型質量分析計
     (TOF−MS)の最新の話題』
日時:平成9年3月5日(水) 14:00~15:30
場所:楷樹会館・2階・第1研修室

講師:瀬田 和夫 博士

    日本パーセプティブ(株)東京本社 技術顧問

内容:飛行時間型質量分析計(TOF−MS)は、サンプル中の混合物をまず分子量の差で分離し、マススペクトルで表し、それぞれのピークの分子量を直接測定して表示する装置です。機械を持ち込むことは出来ませんが、スライドを用いて、日本パーセプティブ(株)の飛行時間型質量分析計 Voyager に関する最新の話題を提供します。
(1)装置に関する話題   (20分)
  ・原理と構造
  ・高分解能付加ユニット
     ディレイドイクストラクション(DE)機構
  ・フラグメント解析の進歩
     PSDからCID(コリジョンセル)へ
(2)タンパク質、ペプチドへの応用   (30分)
  ・修飾タンパク、ミューテーションへの応用
  ・C末、N末の酵素を用いるラダーシーケンス
     によるアミノ酸配列決定法
  ・フラグメント分離による微量ペプチドのシーケンス
  ・リン酸化ペプチド、糖タンパクへの応用
  ・ポリアクリルアミドゲルから直接タンパクの質量を測定した例
(3)DNA、RNAへの応用   (20分)
  ・プライマーの純度確認とRNAの質量測定
  ・ポイントミューテーションへの応用
     (DNAのラダーシーケンス法)
  ・アンチセンス研究のためのチオエート型
     オリゴヌクレオチドの純度確認
(4)その他の応用と最新の話題   (20分)
  ・水系高分子、有機系高分子の高分解能アプリケーション
  ・低分子化合物への応用
     ・・・ミリマスにとってかわるか?
  ・臨床診断への応用
     (免疫沈降法との組み合わせによるスクリーニング検査)
  ・オフラインLC−MSとしての応用
     (脱塩の苦労から解放されて)

<新しい建物についてのお知らせ(予告編 2)>

  建物竣工に伴う今後のスケジュールを以下に示します。これはあくまで現時点における予定であり、工事の進行具合及び設備の搬入状況などにより、大幅に変わる可能性もあることを御了承下さい。
  建物竣工・・・3月5日(当初の計画)
  竣工検査・・・3月中旬
  設備・備品搬入、据付調整・・・3月20日〜4月中旬
  医学部F棟地下からの移転・・・4月下旬〜5月初旬
  遺伝子実験施設、利用者説明会・・・5月7日(水)〜5月9日(金)
   *それぞれ午後2時間ぐらいで、『遺伝子実験施設・利用の手引き』
    を用いた説明と、施設内の見学を行う。日程及び人数に関しては、
    予め希望調査を行い、決定する。説明会の後、希望者は、
    『時間外及び休日利用者登録手続き』を行う。
  竣工式・・・5月中旬

<ホームページアドレス変更についてのお知らせ>

  遺伝子実験施設では、ホームページサーバ及び E-mail サーバマシンとしてPower Macintosh 7100/80AV(gtc)を使用しています。また、ドメインネームサーバとして、医学部のワークステーション(medic)のお世話になっています。今回、新しい建物の竣工に伴い、新たなサブネットワークを構築することになりました。新しいサブネットワークでは、ドメインネームサーバとして遺伝子実験施設で購入したワークステーション(gtca)を使用し、ホームページサーバ及び E-mail サーバマシンとしては、Power Macintosh 9600/200MP(gtc)を使用する予定です。
  従いまして、アドレスが一部(medic → gtca)変わることになります。変更時期としては、5月初旬を予定していますが、新しい建物でネットワークが立ち上がる時期次第で、大幅に遅れる可能性もあります。予め御了承下さい。

  <これまでのお知らせ>

熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:WWW@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp