今月のお知らせ(平成9年6月vol.2)

熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
1997年 6月13日 更新

<第6回 遺伝子技術講習会>

第6回 遺伝子技術講習会を下記日程で行います。

演題:レーザスキャニングサイトメータ
     (LSC)最近の動向
   −−アプリケーション報告−−

日時:平成9年7月2日(水)
  10:00~12:00 フリーデモ
  13:30~14:00 遺伝子技術講習会
  14:00~16:00 フリーデモ

場所:遺伝子実験施設・6階
  講義室 (602)・・・・・講習会
  実習室 (603)・・・・・フリーデモ

講師:清松 芳正 氏
  オリンパス販売(株) 機器第一企画部

内容:

  レーザスキャニングサイトメータ(LSC101)は、全く新しいタイプのサイトメトリー装置です。測定データと顕微形態の対応づけが出来る事と、スライドガラス標本を用いる事を特徴としています。形態を確認する事で、データの信頼性を上げることが出来ます。又、確認した形態からデータ分類し、分類に従ってデータの再表示が可能です。スライドガラス標本のため、微少検体にも適用出来、標本間のコンタミもありません。
  LSC には、Peak という独自のパラメータがあり、細胞内の最も高い蛍光値を表しています。蛍光総量(Value)と Peak を組み合わせて形態観察をする事で、PI 単染色で G2 期と M 期の細胞を区別する事が出来ます。アポトーシス細胞では、核の凝集を Peak で、DNA 量の減少を Value で捕らえ、さらに形態観察を併用する事でアポトーシス同定した報告も出ています。
  標本は、単層培養、スメアー、サスペンジョンで可能で、新鮮標本のみならずパラフィンブロックからの測定も行われています。その他、染色体測定による変異原試験や FISH の適用例等を合わせ、最近の動向を紹介します。

  LSC は第2回遺伝子技術講習会でも紹介しましたが、もう一度見たいという強い要望がありましたので、再度デモ及び講習会を行うことにしました。講習会は30分間だけですが、機械(LSC101)を実習室で動かしますので、フリーデモの時間はいつでも御自由にご覧下さい。

多数の方のご来聴を歓迎いたします。


<コピーマシーンの使用について>

  遺伝子実験施設のコピーマシーン;Acolor 620(FUJI XEROX)
が、やっとこちらの要望どうりの仕様で整備されました。
フルカラーコピーが出来るだけでなく、『マーカーおまかせ編集』
や『エディターパッド編集』などの応用機能もつけましたので、
興味がある方は、スタッフまで御連絡下さい。利用希望者には、
コピーカードを発行しますので、スタッフに申し込んで下さい。
原則として、講座単位で発行する予定です。年1回(9月末)集
計し、利用者負担金を算出します。コピー1枚あたり、白黒10円、
カラー60円です。


<コンピューターの使用について>

  遺伝子実験施設では、PowerMac 8500/150(マシン名;
GENETYX)とPowerMac 7100/80(マシン名;idenshi)を
遺伝情報解析室(606号室)に設置し、利用者に開放して
います。共に、ネットワークを介して、ピクトログラフィー
(PICTROGRAPHY 3000, FUJIX)及びレーザープリンター
(Laser Writer 16/600 PS, Apple)でのプリントアウトが
可能です。また、“idenshi”には、イメージスキャナー
(JX-330M, SHARP)、フイルムスキャナー(CanoScan
2700F, Canon)、及びデジタルフイルムレコーダー
(Personal LFR PLUS, IMI)を接続しており、使用可能です。


  <これまでのお知らせ>

熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp