今月のお知らせ(平成10年5月)

熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
1998年 4月28日 更新


今月のお知らせ(5月)

 内容:
  (1)GENETYX−SV説明会について
  (2)第8回遺伝子技術講習会について
  (3)第9回遺伝子技術講習会について


<これまでのお知らせ>


(1)GENETYX−SV説明会について

 遺伝子実験施設で使用している、遺伝情報処理クライアント・サ−
バ−ソフトウェア;GENETYX−SVの説明会を下記日程で行い
ますのでお知らせいたします。
           記
期日:平成10年5月8日(金)14:00〜15:00
場所:遺伝子実験施設・6階・遺伝情報解析室(606)
説明担当者: 川越 千晴 氏
   [ソフトウエア開発株式会社・営業部・バイオ技術開発課]
使用するソフト:
  ・・・GENETYX-SV/DB(クライアント数;5)・・・
 デ−タベ−スをサ−バ−上に構築し、高速にホモロジ−検索を行い
ます。デ−タベ−スは、インタ−ネットを通して、毎日自動的に更新
されています。また、プライベ−トデ−タベ−スの構築も可能です。
  ・・・GENETYX-SV/R(クライアント数;5)・・・
GENETYX-MACの最新バ−ジョンを、ワ−クステ−ションで処理する
システムです。制限酵素地図作成、ホモロジ−比較、PCR プライマ−
検索など核酸配列やアミノ酸配列の解析に必要な機能はそろっていま
す。
  ・・・GENETYX-SV/ATSQ(クライアント数;1)・・・
 核酸配列自動結合処理、結合マップの表示、Contig 同士の結合、
コンセンサスシ−クエンスの編集等が出来ます。

 このシステムは、遺伝子実験施設内のマックだけでなく、あらかじめ登録したマシンであれば、医学部基礎棟や黒髪からでもアクセスできます。ただし、登録を希望する講座で誰か責任者を決めてもらい、クライアントソフトのバ−ジョンアップや、トラブル時の対応などに協力してもらう必要が有ります。また、 それぞれのシステムに関して登録する クライアントマシン1台あたり2万円の年間登録料金を利用者負担金として集める予定です。もちろん、遺伝子実験施設内のマシンで利用するのは 無料です。

 実際にマックを動かしながら説明を行う予定です。会場の準備が必要
ですので、参加を希望される方は、出来るだけ事前連絡をお願い致しま
す。


(2)第8回遺伝子技術講習会について

 この度、熊本大学・遺伝子実験施設と日本ミリポア(株)の共催で、
分子生物分野の研究者の方々を対象に、メンブランフィルタ−、UF
フィルタ−を中心とした分子生物関連の技術セミナ−を、以下の内容
にて企画致しました。本セミナ−では、フィルタ−を利用した核酸、
ペプチド等、種々の試料の調製法を実習を織りまぜながら御紹介致し
ます。
          記

 第8回 遺伝子技術講習会
         & MILLI-SCHOOL

主催:熊本大学・遺伝子実験施設 & 日本ミリポア(株)

『分子生物分野における
       各種フィルタ−の利用法』

日時;平成10年5月19日(火)
   13:30〜16:00(受付は13:00から)
場所;遺伝子実験施設・6階・講義室及び実習室
講師;清水 孝悦 氏
  [日本ミリポア(株)アナリティカル製品事業部
               テクニカルサポ−ト部]
内容;
◯ Multiscreen を用いた分子生物分野のアプリケ−ション
   Plasmid prep 迅速調製法
    (迅速/オ−トメ−ション対応プロトコ−ル)
◯ DNA 抽出キットによるアガロ−スゲルからの DNA 断片の抽出
   DNA 断片の長さの違いによる抽出効率の比較
◯ マイクロピュア−EZ を用いた制限酵素処理後の制限酵素の除去
◯ マイクロコン−SCX によるペプチドの濃縮
◯ Immobilon-Ny+ によるサザンハイブリダイゼ−ション
◯ ろ過関連新製品のデモンストレ−ション

  尚、実習の都合上、参加を希望される方は、
     事前連絡をお願い致します。
   多数の方のご来聴を歓迎いたします。


(3)第9回遺伝子技術講習会について

 下記講習会を開催しますのでお知らせします。
          記

 第9回 遺伝子技術講習会

主催:熊本大学・遺伝子実験施設

『キャップサイトハンティング』

日時;平成10年5月22日(金)
   15:00〜16:30
場所;遺伝子実験施設・6階・講義室
講師;綿引 正則 氏
[(株)ニッポンジ−ン 研究開発部 取締役部長]

内容;
 真核生物の転写開始点(キャップサイト)は、重要性が高いにも
関らず、現在、これをきちんと解析する技術はありません。しかし
ながら、転写開始点を決定するニ−ズはしだいに増大しています。
これまで、転写開始点の決定には、大きさから推定する Primer
extension や S1 mapping といった方法が用いられていました。
これを補う方法として近年、PCR をベ−スとした 5'-RACE が盛ん
に行われていますが、原理的に正確なキャップサイトがとれる保証
は全く無く、正確に転写開始点を決定する新規の技術が望まれてい
ました。
 私達は、Cap 構造を特異的に開裂することが知られているタバコ
酸性ピロホスファタ−ゼ(TPA)を利用した oligo-capping 法
(Maruyama and Sugano, 1994)をベ−スとして、正確な転写
開始点を決定するキャップサイトハンティング技術を開発しました。
そして、その最初の製品として、mRNA の 5'- 末端配列が濃縮さ
れた First strand cDNA library である“ CAP Site cDNA”を
開発しました。
 今回のセミナ−では、“ CAP Site cDNA”を含めて、5'- 末端
解析の技術動向を紹介させていただきます。活発な質疑応答、御意
見を頂きたく存じます。

   多数の方のご来聴を歓迎いたします。


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp