今月のお知らせ
  (平成11年8月)

熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
1999年 8月 2日 更新


今月のお知らせ(8月)

 内容:
  (1)第12回遺伝子技術講習会
  (2)第13回遺伝子技術講習会


<これまでのお知らせ>


(1)第12回遺伝子技術講習会

   下記日程で第12回遺伝子技術講習会
  を開催しますのでお知らせします。

テ−マ;研究分野におけるデジタル機器の活用

場所;遺伝子実験施設・6階・セミナ−室(601)
        及び講義室(602)

日時;1999年8月4日(水)
  13:00〜14:00 機器展示(セミナ−室)
  14:00〜15:30 講習会(講義室)
  15:30〜17:00 機器展示(セミナ−室)
   ただし、講習会の間もセミナ−室には説明
   担当者がおり、機器展示を行います。

講師;(株)イメ−ジ アンド メジャ−メント
      BPセールスグル−プ
   [協力];キャノン販売(株)熊本営業所
        三菱電機(株)九州支社
        菱電商事(株)九州支社
        (株)八尾日進堂

講習会内容;
(1)PowerPoint を用いたスライド作成
  デジタルフイルムレコ−ダ−を使用した PowerPoint
 の学会発表用スライド作成のポイントをお話します。
  (Pursuation から PowerPoint への移行など)

(2)研究分野におけるモニタキャリブレ−ション
  学会プレゼンテ−ション資料の作成でのプリンタ−
 との色合わせから、ネットワ−ク環境の多数のモニタ
 の管理、遠隔地診断のモニタ管理、カラ−リメ−タと
 しての活用方法までをご紹介いたします。

展示機器;

 当日、PowerMac を5台(予定)並べ、それぞれ説明
担当者を配置し、見学者が自分で実際に操作できるよう
にする予定です。都合の良い時間に、気軽にお越し下さい。


(2)第13回遺伝子技術講習会

   下記日程で第13回遺伝子技術講習会
  を開催しますのでお知らせします。

テ−マ;
『遺伝子改変マウスを用いた血球分化における
  GATA転写因子群の発現制御および機能解析』

日時:平成11年9月10日(金)
     16:00〜17:30

場所:遺伝子実験施設・6階・講義室(602)

講師:高橋 智 博士
  筑波大学・基礎医学系所属・先端学際領域
  研究センター(TARAセンタ−) 講師

講演要旨:
 血球系には主として、GATA-1〜3の3つのGATA転写因
子群が発現しており、それぞれ血球の分化に必須の転写因
子であることが明らかとなっている。我々は以前より、
GATA-1およびGATA-2の血球における発現制御領域の解
析をトランスジェニックマウスを用いて行ってきた。その
結果、それらの遺伝子の血球での発現に必須な塩基配列を
いくつか同定した。一方、それぞれのGATA因子蛋白質に、
血球分化において固有の機能が存在するかどうかを明らか
にする目的で、GATA-1ターゲティングマウスのGATA-2、
3によるレスキュー実験を行った。その結果、GATA-1の
機能はGATA-2、3により代償できることが明らかとなった。
ノックアウトマウスのトランスジーンによるレスキュー実
験を中心にお話ししたい。

参考文献
 1. Takahashi, S., et al.
   J. Biol. Chem. 272, 12611-12615 (1997).
 2. Onodera, K., et al.
   Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94, 4487-4492 (1997).
 3. Zhou, Y., et al.
   EMBO J. 17, 6689-6700 (1998).
 4. Minegishi, N., et al.
   Blood 15, 4196-4207 (1999).


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp