今月のお知らせ
  (平成11年9月)

熊本大学・遺伝子実験施設
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
1999年 9月 8日 更新


今月のお知らせ(9月)

 内容:
  (1)第13回遺伝子技術講習会について
  (2)第3回遺伝子実験施設セミナ−について


<これまでのお知らせ>


(1)第13回遺伝子技術講習会

   下記日程で第13回遺伝子技術講習会
  を開催しますのでお知らせします。

テ−マ;
『遺伝子改変マウスを用いた血球分化における
  GATA転写因子群の発現制御および機能解析』

日時:平成11年9月10日(金)
     16:00〜17:30

場所:遺伝子実験施設・6階・講義室(602)

講師:高橋 智 博士
  筑波大学・基礎医学系所属・先端学際領域
  研究センター(TARAセンタ−) 講師

講演要旨:
 血球系には主として、GATA-1〜3の3つのGATA転写因
子群が発現しており、それぞれ血球の分化に必須の転写因
子であることが明らかとなっている。我々は以前より、
GATA-1およびGATA-2の血球における発現制御領域の解
析をトランスジェニックマウスを用いて行ってきた。その
結果、それらの遺伝子の血球での発現に必須な塩基配列を
いくつか同定した。一方、それぞれのGATA因子蛋白質に、
血球分化において固有の機能が存在するかどうかを明らか
にする目的で、GATA-1ターゲティングマウスのGATA-2、
3によるレスキュー実験を行った。その結果、GATA-1の
機能はGATA-2、3により代償できることが明らかとなった。
ノックアウトマウスのトランスジーンによるレスキュー実
験を中心にお話ししたい。

参考文献
 1. Takahashi, S., et al.
   J. Biol. Chem. 272, 12611-12615 (1997).
 2. Onodera, K., et al.
   Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94, 4487-4492 (1997).
 3. Zhou, Y., et al.
   EMBO J. 17, 6689-6700 (1998).
 4. Minegishi, N., et al.
   Blood 15, 4196-4207 (1999).

(2)第3回遺伝子実験施設セミナ−

   下記日程で第3回遺伝子実験施設セミナ−
  を開催しますのでお知らせします。

テ−マ;『記憶、学習、行動と遺伝子』

日時:平成11年10月21日(木)
     15:00〜17:00

場所:遺伝子実験施設・6階・講義室(602)

講師及び演題:

  科学技術振興事業団
  山元行動進化プロジェクト プロジェクトリーダー
         山元 大輔 博士
  (演題・仮題)「ショウジョウバエの性行動を制御する遺伝子」

  京都大学大学院医学研究科
  生体情報科学講座 教授
         中西 重忠 博士
  (演題・未定)
  


熊本大学・遺伝子実験施設; E-mail:www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp