『泌尿生殖器官発生メカニズムのマウスモデルにおける解析;
総合マウス施設(CARD)における1発生学研究』

山田 源

熊本大学生命資源研究・支援センター 技術開発分野 教授
熊本大学大学院薬学教育部 分子機能薬学講座 病態遺伝子解析学 教授

 発生制御遺伝子の機能解析を個体レベルで行う際、近年コンディショナルノックアウトマウス解析等が頻用される。四肢形成解析においては、細胞増殖因子解析などの場合、トリプルのコンディショナルノックアウトマウス等も行われている状況である。また、遺伝子改変マウスを専門に生産する施設近況として、海外のベンチャー会社等を中心に、Genbankの遺伝子ナンバーから改変マウスの手渡しまで一貫して行う施設も出てきており、それらのコストも以前に比べると下がってきている。こういった遺伝子改変マウスを用いたリサーチの現状についてまず御報告申し上げたい。
 また、後半では我々自身が行っている高等哺乳類における生殖系器官形成メカニズムの解析例をその現状について短くディスカッションしたい。


熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設,
E-mail: www@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp