************************ 問題3 ************************
他の人の意見も参考にして、2の質問の答えをあらためて書いて下さい。また、今日の授業に対する意見も書いて下さい。(カッコ内は問題2での答え)
************************ 回答 ************************
☆賛成☆
- (反)企業がデータを収集する時に、国民の意思を確認してからデータを買う形にすればよい。自分のデータを売るにはそれなりの覚悟が必要なはず。
- (反)もし日本でもデータベース法の様なものが制定されたら、自分は遺伝情報を政府に渡すかも。
- (反)新薬をつくるのに何年もかかること、国民は自分の情報の提供を拒否できる、この2点を踏まえてこの法律に賛成してもいいと思った。
- (反)(2では、他の面から医療を発展させればよいし、そんなに進歩しないでよいと答えたが、それは)自分が今まで重い病気にかからず健康に生きてきたからという自己中心的な考えからだったと思う。やはり医療を進歩させるべきで、そのためには犠牲も必要だと思う。
- (賛)親子代々伝わってる病気で死ぬという不安を抱えているよりも安心して暮らせるようになるかもしれないし、提供するかどうか選択する権利を個人に与えればよいと思う。
- (反)これからの医療の発展に大きな影響を与えるかもしれないと考え直した。しかし企業の利益のために悪用される可能性を考えれば、法律化には抵抗がある。
- (賛)人類全体のためになることの方が大事だと思う。
- (反)遺伝子情報を国が持っていようが私企業が持っていようが、今の時代、そんなに大差はないと思う。情報が悪用されることがあるかもしれないが、ここはもう割り切って、人類の進歩を目指した方がいい。
- (賛)アイスランド政府が指定した企業なので信頼性も高く、逆に企業側も責任をもって個人情報を厳守すべき。
- (賛)反対者の意見に「プライバシー」「社会全体より個人」というものがあったが、現代の風潮やメディアの文句に同調するような感じで、本当に何に重きを置くのか、という点ではっきりしなかった。考え直させられる意見を期待したが・・・。
- (賛)医療の向上によって「長く生きられる」よりも「健康に生きられる」ようになるよう、医療の向上に役立てて欲しい。
★反対★
- (反)人類にとって大きな利益となる可能性があるというのは理解できるが、情報もどんなに有利なことであっても、知りすぎると生きる目的が変わってしまいそう。現状で満足。
- (反)企業が目先の利益のために人の遺伝情報を売り買いすることはとてもいけないことだ。
- (反)もし新薬がとても高価ならば貧しい人達にとっては関係のないもの。また、開発段階で幅広く多くの人達の意見を聞く必要があると思うので、遺伝子情報を一企業だけに任せることに関しては反対。
- (反)人類のため、ということを考えれば賛成もあり得るが、やはり個人情報が漏れるといる点で、また、自分よりも他人の方が大事という考えは持ちあわせていないので反対。
- (反)寿命が延びる、新薬の開発が進むなどの良い点も有るだろうが、それに伴って多くの欠点が出てくるのではないだろうか。
- (反)「医療のため」というのは名目でしかないと思う。本当の目的は経済効果であろう。でないとすれば公的機関で行うべきである。
- (反)リスクについてよく議論されてからでなければ遺伝情報が漏れたときにとんでもない社会になっているかもしれない。
- (反)(遺伝情報が解析されることで)自分の見えない所で判断・区別されたくないし、こいつはこういう(可能性のある)人間だとくくられたくはない。
- (反)基本的に遺伝子で人体の情報を研究することに対して反対。
テレビで、ネズミの増殖の研究のために天然痘か何かのウイルスの遺伝子を操作していたら、ネズミの免疫力をなくしてしまう致死率100%のウイルスができてしまったと報道されていた。もしそれを人体に影響するウイルスを作成する方法に応用すれば、人類は100%絶滅するとも報道されていた。 また、機械のメカニズムを詳しく調べることで修理する技術は格段に上がるとだろうが、逆に、たった1つの小さな部品を扱うだけで簡単に機械を壊すことができる。このようなことが人間にも言えると思う。
- (反)無理に寿命を延ばすべきではなく、ありのままに生きてありのままに死んでいくのが自然の摂理。
- (反)本題とはずれるかもしれないが、自分の祖父は延命治療を受けて苦しんで苦しんだあげく死に、その祖父を見て苦しんでいた父と母の姿を思い出すと、寿命が延びることが本当に良いことなのだろうか?という思いは強くなるばかりである。延命だけが幸せではない。
- (反)たとえ遺伝子治療を受けられないとしても、自分自身が自分の遺伝子データを提出するのは嫌。医療技術の発達はそれを求める人のためにあり、それ以上のものではない。
- (反)遺伝情報により個人の気質や凶暴性などがある程度分かり、その情報を基にリストにマークされることなどが実際に起こる可能性があるから。
- (反)現在、世界の人口は爆発的に増加している。将来世界規模の食糧危機が訪れるかもしれないということが懸念されているのに、更に「寿命が延びる」ということが加わったら、食糧危機がすぐに訪れるかもしれない。もっとも、遺伝子組換え技術を用いて食料を増産するという方法もあるのかもしれないが、いつかは限界が来るだろう。
- (反)新薬の開発のためになるという賛成意見もあったが、遺伝子を提供した人が不利益を被る可能性は避けられない。
- (反)遺伝子のデータベース化による技術の発展には賛成であるが、1民間企業が独占をしたり、参加・不参加の意思の表明の形式がよく分からなかったりする点で賛成できない。個人の遺伝情報が悪用される危険性のないような制度を整えてからデータベース化するのがよい。
- (反)同意する人のものだけを企業は利用すべき。国が法律を作ってまで行うことではない。
- (反)「病気の研究の価値」というのが、研究者の個人的興味を満足させるものとしか考えられないし、また、営利目的の企業によって個人情報がどのように利用されるのか信用できない。
- (反)日本では高齢化社会が問題となっており、健康で長生きできる人がいる分、現役人口の肩に負担がのし掛かってくるのが現実。医療の進歩のために管につながれて、長生きして死ぬのが人間らしい死に方と言えるだろうか。そこまでして人間のすべてを知ることが本当に必要なのだろうか。
- (反)医療の進歩のために「死にたくても死ねない人」が出現し、尊厳死の問題が浮上してきたように思える。
- (反)新薬の開発が飛躍的に進むのは、難病を抱えている人達にとっては朗報かもしれないし、遺伝情報の提供を拒否する権利もある。しかしアイスランドの法律は、個人情報を守りきれないというリスクがあるように思える。法律にするにはまだ早かったのではないだろうか?
- (反)情報管理の甘さが問題。わいろなどを利用して議会と手を結び、利益を得ようとする団体を信用することはできない。
- (反)情報を提供したくない人が自分の意思を伝えられる環境は整っているのだろうか。
- (反)国が行うのであれば賛成。
- (反)企業の利潤の追求のため医療費がかかるなど、所得の低い人ほどさらに生活が苦しくなる。
- (反)学者の倫理観は信頼できない。
- (反)国が特定の民間企業をデコード社のように優遇するのは異常な事態と言える。
- (反)アイスランド国民が本当に自己犠牲の精神に富んだ国民性の持ち主なら、「国民データベース法」がなくとも進んで遺伝子を提供するのではないか。
- (反)なぜデータベースをつくる必要があるのか?現在持っているデータだけでは足りないのか?自分のDNAで研究し、結果を公開すべし。
- (反)もし自分がアイスランド国民だったら、デコード社の利益が直接アイスランド国民全体に還元するシステムを要求する。また,この事業を国が行うのであれば文句はない。
◇その他◇
- とにかくアイスランドがどうなるのかを待っていた方が良い。実験台みたいではあるが、アイスランドもそれを覚悟していたはず・・・。
- どちらとも言えない。遺伝子を提供する人達はそれに賛成して提供しているのだから別に問題ないと思う。しかし情報が漏れないようにすればするほどそれを手に入れようとする人達がたくさん出てくるだろうから、やはり危険性は高いと思う。
◆感想◆
- ディベートは自分と違う人の意見、自分と同じ意見の人とは違った意見を聞くことができ、とても勉強になると思う。
- とても自分達の未来に関係する大事な授業だと思った。
- アイスランドの国民の半数がこのプロジェクトに参加していることに大変驚いた。この遺伝子解析の問題は、もっと身近に感じて真剣に考えなければならないと思った。
- 遺伝子に関するデータは私個人のものではなく、親や兄弟などのデータも含んでいることも考慮すべき。
- ディベートをすると様々な意見が聞ける。1人の考えでは行き詰まってしまうことがある。
- ディベートが活気あるものにできるよう、主張したがりの学生が増えればいいのに・・・。
- 遺伝子情報が新薬の開発に役立つというのは初めて聞いた。驚いた。
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