優秀作品(5)

熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野
荒木 正健

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2006年 5月17日更新


『時間の分子生物学』(文学部)

(1)この本を選んだ理由を書いて下さい。
 「イエスの遺伝子」や「イヴの七人の娘達」も読んでみましたが、この本が一番解説がわかりやすく、読みやすかったので。

(2)この本で著者が一番伝えたい事は何だと思いますか?
 人間の体のさまざまな機能を制御する生物時計の働きのすばらしさと、生物時計と深いかかわりをもつ睡眠の重要さ。

(3)この本を読んで感じた事、考えた事を書いて下さい。
 レム睡眠とノンレム睡眠、生物時計など、耳にしたことはあっても実際、どのようなものなのかは知らなかった事柄に関して大変丁寧に解説してあったので、とてもわかりやすく、興味深く読みすすめられました。不眠症や過睡眠といった睡眠障害は、精神的なものによるところが大きいのだろうと思っていたのですが、ホルモンの量に左右される障害もあると知り、人間の場合は遺伝病ではないとありましたが、少し恐くなりました。
 また、睡眠が充分にとれない(断眠)状態でも死なないようにするような遺伝子があること、その遺伝子が生物時計の概日リズムなどに深く関わる遺伝子であることは、生物の体の中には「時間」をつかさどる体系があって、睡眠も生物時計も別々のしくみなのではなく、この体系の一部であるという意味なのではないかと思いました。
 「時間」に関する機能は生活習慣などによって後天的に左右されるものだと思っていました。(実際人間はその傾向が強いですが)しかし、実は時間に関する機能も遺伝子によって支配されているものであると知って、生物の遺伝子の中にはどれほどの情報が含まれているのか、より一層遺伝子のはたらきに興味をもちました。


*****2005年度・優秀作品*****
冬休みの課題レポート・2005
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