2004年度 レポート第1回 回答集
熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野
荒木 正健
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2004年12月 1日作成
2004年度 最前線の生命科学C レポ−ト第1回(2004年10月6日実施)回答集
[ テーマ ]中学高校における組換えDNA実験について
[ 回答 ](全6人)
<賛成> (5人)
・私は中高生にも、基本原理だけでなく実際の実験操作にそくして具体的なことまでおしえるべきだと思います。基本原理だけ教えても、では実際この知識でなにが出来るのかわからないというのでは教える意味はないと思います。(医学部)
・この前プラスミドと大腸菌の組み換えで初めてDNAを見ることができました。実物を見る機会を中学・高校で作ることで生徒達の授業に対するモチベーションが上がると思います。ぜひやって貰いたいです。(医学部)
・中学、高校における遺伝子組み換え実験がもう行われているとのことでした。実験指導者の要件や責務など新たな試みだけあってややこしいようでしたが、生徒たちに最先端の技術への関心を向けさせることができてとてもよいことだと思います。自分もそういう実験をやってみたいなぁと思いました。(くらげの蛍光タンパク質遺伝子を無害化した大腸菌に取り入れたら光る大腸菌ができるというのは見てて分かりやすいし、面白いと思います。)
中学生、高校生の将来の進路を決めていく時期にそのような楽しくて分かりやすい実験を経験することは未来のノーベル賞科学者を輩出するひとつのきっかけになるかもしれません。そういうことも考えて教育目的組み換えDNA実験は有用だと思います。(医学部)
・最初の授業で、P1レベルの拡散防止措置を執れば、中学生の理科の実験室でも遺伝子組み換え実験を行うことができるということには、非常に驚かされました。
授業を受けてみると、思ったより高度な知識を必要としないことや単語の細かい説明をしてくれたことがよかったし、説明もわかりやすく、今まで知らなかった細菌や大腸菌にクラゲの発光蛋白質遺伝子を入れるという遺伝子組み換え実験を知ることができてよかったです。(医学部)
・私は中学高校生の時(中国で)は、組み換えDNA実験がありませんでした。組み換えDNA実験はどういう風にするかも、分かりません。生物の授業もありましたが、ほとんど基本原理を教える授業ばかりでした。
正直に言うと、ほんとうにつまらなかったです。だから、実験もあったら面白くできるはずだと思います。基本原理を教えてもらうばかりよりは、むしろ生徒たちが実際に自分の手でやってみるほうがずっといいと思います。(文学部)
反対(1人)
・学校で行う遺伝子組み替え実験についてですが、私個人としては中学・高校では反対です。なぜならまだ彼らは生態系の変化についての認識が甘いと思うからです。遺伝子組み替えされた生物、例えばアンピシリン耐性の大腸菌等野生に出るとどのような変化がおきるかわかりません。何気ない気持ちで普通に排水溝に捨てそうな予感がします。よって大学以降でないと遺伝子組み替え実験を行うのは良くないと私は思います。(理学部)
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