優秀作品(6)

熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野
荒木 正健

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2008年 2月18日更新


『イエスの遺伝子』(工学部)

(1)この本を選んだ理由を書いて下さい。
 まず、「イエスに遺伝子」というタイトルに何か惹かれるものを感じたのと、宗教と遺伝子工学にどのような関わりがあるのだろうと興味を持ったから。

(2)この本で著者が一番伝えたい事は何だと思いますか?
 自分の大切な人を失いたくないというただ、純粋な気持ちから、トム、カーターはどんな病気も治すことのできる力を手に入れ、娘を救い、幸福を手にすることができたが、もし、全ての人がこの力を持つ事になれば、人は平均寿命も長くなり、人口も増え、住む場所も食べ物も足りなくなり、この世に地獄が現れてしまうだろう。だから、その力を簡単に使ってはいけない。

(3)この本を読んで感じた事、考えた事を書いて下さい。
 この本を読んでみて思った事は、まず科学技術と宗教という一見正反対と思えるものが遺伝子によって互いに一つの真実に結びついていくような話のスートーリーが非常に面白いと思った。
この本の中で、トム、カーターとエゼキエルにおいて2つの主張があったと思う。一つは自分の大切な人のためにはどんなことをしてでも助けなければならないという主張ともう一つは人が人の運命を変えるまでの力を手に入れる事は許されることではないという主張である。自分は二人のどちらの考えにも共感できると思った。確かに、もし自分の大切な人が死ぬ運命にあった時、もっと長く生きられる方法があれば、その方法を使いたいと考えると思う。しかし、全世界の人が自分と同じようなことを考え、それを行えば世界が崩壊してしまうという可能性も理解できると思った。必ずしも科学技術が進歩することが幸福につながるわけではないと思った。


*****2007年度・優秀作品*****
冬休みの課題レポート・2007
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