2003年度 教養科目
I 自然と情報  生命科学G
−−夢の技術PCR−−

熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野
荒木 正健
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2004年 4月12日


2003年度期末テスト

[問 題]

[回 答 ; 全15人]
<肯定派;13人>
<否定派;2人>

[回答集]


<否定派>
(14)(15)


回 答 14(工学部)
(A)
 科学的なことではないが、研究という分野でもお国柄や派閥があるな、と感じた。

(B)
 まずクローン人間が誕生することは反対。人〔に限ったことではないが〕というのは、同じ人が存在するべきではないと思う。唯一無二の存在であるべきだと思う。クローン人間というのは自然の摂理に反する、人間の手には余る長物だと思う。
 次に、拒否反応のない移植治療は消極的反対。この技術により人の寿命というのは延びるだろう。だがこの技術は「医学」とはもはや異なる技術である気がする。人間は神様ではない。人の「死」というのはあくまで「死」なのだと思う。が、助かる命をみすみす逃がす、という気もしてしまうし、研究している人達の努力を無に帰す気がする。賛成ではないが、声高に反対も出来ない。

(C)
 もっての外だと思う。生理的、倫理的に受けつけられない。売買ということは、見知らぬ他人に自分の遺伝子を受け継いだ子供が出来る、ということだが、自分が、提供する女性だったならその子を他人だなんてとても思えないし、提供される側なら自分の子とは思い切れない気がする。

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回 答 15(法学部)
(A)
 韓国が再生医療の最先端だとわかって驚いた。医療の技術がここまで進んでいるとは思わなかった。ただ、最後に書いてあった「アジアの寛容さ」は、悪い方法に使えば恐ろしいことになると感じた。

(B)
 今の自分の意見としては反対である。もちろん、再生医療の進歩が、人間にとって大きなメリットになることは理解しているつもりだが、それよりもデメリットの恐怖が自分の中では上を行く。人のクローン胚の研究が進歩すると、やはりクローン人間にも近付くことになると思う。クローン人間が出来るまでに、クローン人間の法的な定義〔人権があるのか)や、各種の規制などができていないといけないが、今のペースで研究が続くと、今から国会などで協議しても間に合うわけがない。だから、これ以上の研究は、各国でクローンに関する種々の法や規則を整備してからにするべきだと思う。ただ、仮に自分や自分の大切な人が移植治療を必要とした場合は、上に書いたような意見を保てる自信がない。誰だって、自分のことは最優先されるし、自分だったらどんな手段を使ってでも助けたい人を助けると思う。人間はそういう人が大部分を占めていると思う。だからこそ、法や規制が整う前に、研究をすべきではないと考えている。

(C)
 ヒトの卵子が売買されることについては、自分は特に反対というわけではない。賛成ではないし、あまりいい気はしないのだが、反対する理由が自分の中では思い浮かばない。卵子は自分の意志を持っているわけではないし、提供者に残しておかなければならないものでもない。また、人間の体の一部とも言えないと思うし、宗教的な考えも自分はもっていない。後は倫理的な問題だが、受精しない卵子はどうせ死んでしまうのだから、それよりは売買されるとはいえ他の事に役立ててもいいと思う。

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[問 題]

[回 答 ; 全15人]
<肯定派;13人>
<否定派;2人>


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